快投を続ける今永。評価はうなぎ上りだ(C)Getty Images

 カブスの今永昇太は現地時間5月1日(日本時間2日)のメッツ戦で今季6度目の先発マウンドに登った。

ここまでで最長となる7イニングを投げ、被安打3、無失点、7奪三振の快投を繰り広げ、今季5つ目の白星を手にした。

【動画】開幕から無傷の5連勝!守備でも躍動する今永昇太

 この試合は、メジャー自身初めてとなる中4日での登板ながらも、過去最高と言える内容でチームの勝利に貢献した今永。防御率も今なお驚異の0点台(0.78)を維持、規定投球回にも到達したため、ダントツでリーグ1位に名を記している。

 そういった記録上においても、高い成績を収めている日本人左腕には、米国内でも称賛の声が鳴りやまない。米メディア『THE COLD WIRE』は、メッツ戦で今永が5勝目を挙げたことを受け、「開幕後の1か月で最高の投手であり、純粋な数字の上でもトップクラスの1人」と評している。

 さらに、「彼は圧倒的な投球を見せ、失点を防ぐ手腕は歴史的なレベルに達している」などと賛辞を並べながら、「イマナガの最も印象的な要素は、球速でも奪三振力でもない。

コントロールとコマンドである」と主張。続けて、「この左腕は、34.2イニングでわずか4つの四球しか与えていないので、四死球で傷つくことはない」と論じている。

 その指摘の通り、現在までの四球4個はこちらも規定投球回到達者でリーグトップ(最小)、さらに死球はまだ1つも記録していない。ここまでの好成績は、今永の安定したコントロールがベースとなる投球術により刻まれていることは間違いないだろう。

 他にも、球団との間で交わされた4年総額5300万ドルという契約内容を振り返りながら、「カブスは、このサウスポーが、現在チームが首位争いに加わっている主な理由であることで、オフに行った投資に有頂天になる理由がある」などと綴っている。

 そのハイパフォーマンス故、まさにチームに絶大な利益をもたらす存在だと称える同メディアは、「イマナガが今後、健康であり続ける限り、目を見張る数字を残し続けるだろう」と今後への見込みを示し、トピックを結んでいる。

 ここまで、大崩れする場面もなく、その予感さえ感じさせていない今永のピッチング。この先も、並み居る強打者たちを翻弄する日本人ルーキーの堂々たるマウンドさばきが、今シーズンの見どころの1つとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]