打者専念の大谷はドジャースにとって「お買い得」なのか(C)Getty Images

 ナ・リーグ東地区の強豪ブレーブスも、ドジャース・大谷翔平の前に圧倒された。大谷は本拠地ドジャースタジアムで行われたブレーブスとの3試合で12打数8安打で打率「.667」、6打点、3本塁打と暴れまくり、3連戦スイープに貢献した。

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 現地時間5月3日(日本時間4日)の初戦は延長10回に同点適時打を放つと、2戦目の同4日は今季8号を含む3安打猛打賞をマーク。デーブ・ロバーツ監督を抜いて、日本選手によるドジャース最多本塁打記録を更新した。

 圧巻はこの日の3戦目。初回の第1打席に今季9号、8回の第4打席に10号を放つ4打数4安打3打点と活躍し、もはや勢いは止められなくなっている。

 大谷は昨年9月に右肘の手術を受けたことで、今季は投手としてリハビリを行い、試合には打者専念で出場している。“二刀流”としての大谷は見られないものの、現地のメディアは現在の大谷についてこのような見方をしている。

 『FanSided』は「彼はドジャースでの最初の35試合で信じられないような活躍をしている。実際、これまでのキャリアのシーズンで最高のスタートを切っている。たとえ投げなくても、オオタニは自身がサインした契約をお買い得なものに見せている」と、綴っている。

 大谷は35試合で打率.364、10本塁打、25打点をマーク。打率はリーグトップ、本塁打もブレーブスのマルセル・オズナと並んでリーグトップタイとなっている。

 同メディアは大谷のドジャース1年目について「このような成績を残すとは予想していなかった」とし、「とんでもないスタートを切った」と驚きを表している。

 また、『Fox Sports MLB』のベン・バーランダー氏も自身のXで「正直なところ、この男については語り足りない。これは純粋な狂気だ。彼はこのスポーツ史上最も才能ある野球選手だ」と、惜しみない賛辞を送っている。

 ドジャースが結んだ大谷との10年総額7億ドルの契約がお得かどうかは別にして、打者に専念することで、これまでの成績を上回る驚愕の数字を残しそうな気配は漂ってきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]