遠藤は「アンカーとして非常に堅実にプレー」と評価された(C)Getty Images

 シーズン最終盤を迎えているプレミアリーグで3位につけるリバプールは、現地時間5月5日(日本時間6日)、アンフィールドでトッテナムと対戦。4-2で試合を制し、2試合ぶりの白星を挙げ、勝ち点を78とした。

遠藤航は前節に続きスタメン出場、後半途中までプレーし交代でベンチに退いている。

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 リバプールは14分にモハメド・サラーのヘディングシュートで先制すると、そこから立て続けに3得点を重ねる。45分には敵陣でボールを揺さぶりゴール前までつなぐと、最後はアンドリュー・ロバートソンが押し込み2点目。後半開始早々には右サイドでボールをキープしたハーベイ・エリオットのクロスを、コーディ・ガクポが頭で合わせゴール隅に流し込んだ。さらに59分には、エリオットが豪快にミドルシュートを叩き込み、4-0と大きなリードを奪っている。

 2戦連続先発出場となった遠藤もアンカーのポジションで、チームの流れを加速させる役割を担っている。

サラーの先制点では、フィールドのほぼ中央で右サイドからのパスを受けると、反対サイドライン際のガクポへスムーズに展開。そこからサラーへと渡りゴールが生まれている。

 また、相手ボールへのチェックや、シュートブロックでも身体を投げ出すなど、トッテナム攻撃陣の前に立ちはだかり、自らのタスクをこなしていた。だが、リバプールは背番号3がベンチに下がった後、72分にリシャルリソン、77分にソン・フンミンと、点取り屋2人にゴールを許すことに。

 最後は2点差でリバプールが逃げ切る結果となったこの試合、現地メディアからは遠藤の奮闘を称える声が伝えられている。

 専門サイト『Anfield Index』での個人採点では、遠藤に対し「7」と高く評価。

その上で、「日本代表のキャプテンは、ピッチにいる間ずっと良い盾となっていた。中盤のプレーヤーとしてのスキルがクラブの優位性を保つ重要な要素であった。必要なのは調整された努力とシンプルな戦術であり、失点は彼がピッチを去った後であった」とプレーの印象を綴っている。

 他にも、英スポーツメディア『GIVEMESPORTS』でも、「アンカーとして非常に堅実にプレーし、中盤で物事を動かしていた」として、パフォーマンスに及第点を与えている。

 リーグ5位に位置するトッテナムに対し、リバプールがチーム力の差を見せつけたこの試合。遠藤も攻守で存在感を示し続け、勝利に大きく貢献した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]