巨人は阪神と熾烈な首位争いを演じている。いずれ今村にも再びチャンスが来るだろう(C)産経新聞社

 巨人の今村信貴は5月14日の2軍での楽天戦に6回から登板。

四死球を2つ許しながらも、2回を無安打無失点に抑える好投を見せた。今村は10日の2軍のDeNA戦でも無失点ピッチングを披露しており、2試合連続で無失点を記録。2軍での成績は12試合、16回、防御率1.69と圧倒的な成績を残している。

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 2軍で“無双中”と言えるレベルの活躍を見せている今村ではあるが、1軍でも好成績をマークしている。4月30日に今村は今シーズン初の1軍昇格を果たし、5月1日のヤクルト戦に登板して1回、1奪三振。次は5月5日の阪神戦に登板して1回、2奪三振をマーク。

いずれの試合もランナーを許さない無失点ピッチングだった。

 当然、防御率は0.00。勝ちパターン入りも視野に入るほどの完璧な投球内容を見せたが、1軍登録している投手が多いことを理由に8日に降格を告げられる。登録抹消から再昇格まで最短でも10日が必要になるため、結果を残しても今すぐに昇格はできない。

 巨人のブルペン陣は、3試合連続でセーブを記録しているバルドナード、2試合連続で失点したものの現在は4試合連続で自責点0を続けている西舘勇陽など、強力なリリーフ陣を揃えている。加えて、現在1軍登録されている左のリリーフ投手はバルドナード、高梨雄平、大江竜聖、井上温大と4人もいる。

 とはいえ、守護神の大勢、リリーフエースの中川皓太が離脱しており、巨人のブルペン事情は決して明るいわけではない。状態の良いリリーフ投手は何人いても問題はなく、良いパフォーマンスを続けていれば、今村に昇格の機会は訪れるだろう。

 前述の楽天戦では2回を投げており、ロングリリーフとしての起用も可能な今村。どのように巨人のブルペンを支えていくのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]