角田の将来を決める大事なシーズンが始まった(C)Getty Images

 F1プレシーズンテスト2日目、角田裕毅が所属するレーシングブルズはトラブルに見舞われながらも、確かな手応えを掴んだようだ。

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 バーレーン・インターナショナル・サーキットで3日間の日程で行われ全10チームが参加する今回のテストで、2日目も角田が初日と同じく午前セッションを、午後はアイザック・ハジャーがそれぞれ担当した。

この日の全体を通して角田が12番手、ハジャーが10番手のタイムを記録したことなど、テストの内容が海外メディアを通じて伝えられている。

 スペインを拠点にモータースポーツの情報を発信する『FormulaRapida.net』でもレーシングブルズの2日目の様子をレポート。角田が担当した午前では雨模様の中でセッションがスタートしたと説いており、「この雨は、ツノダ・ユウキのプログラムを遅らせることになった。一方、アイザック・ハジャーは2ストップでのシミュレーションレースを完了し、タイヤの管理方法を学んだ」などと報じた。

 また同メディアは、「雨にもかかわらず、2日目のテストを良好に進めた」と評しており、「両ドライバーはセッティングやピットストップに取り組み、良い進展を見せた。アイザックは94周、ユウキは46周を走行し、チームはシーズンに向けて着実に前進している」とこの日を終えての印象を綴っている。

 加えて、両ドライバーによるテスト後のコメントも掲載。ハジャーは、「まだ学ぶべき点がある部分も特定できたが、午後の走行に全体的に満足しているし、このプロセスを明日も続けていきたい」と2日目の感想を述べている。

 そして角田は、「今日は初日より少し難しい日だった」と振り返りながらも、以下の様に前向きな言葉を並べた。

「最初にいくつか問題があり、その後はしばらく雨が降った。中東で雨が降るのは予期していなかったが、テストの本質は最初に問題を見つけて解決することなので、冷静さを保ちながらやるべきことに集中した。この姿勢をシーズン全体で維持することが大切だ。

たくさんのデータを収集できて、車についてさらに学ぶことができた。昨日の状態から前進したと言える。全体的にポジティブな一日だったし、明日も続けていく」

 予想外の事態に見舞われながらも、角田のコメントからは落ち着きを失っていないことが感じ取れる。このスタンスが5度目のF1シーズンでどのように生きてくるか、非常に楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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