第2戦で先発する佐々木はどんなピッチングを見せてくれるか(C)Getty Images
メジャー公式サイト『MLB.com』が現地時間3月17日、スプリングトレーニング、オープン戦の中で各球団の“最も印象に残った選手”についての特集記事を配信した。全30球団の担当記者が所属全選手の中から1人を挙げる内容となっており、その中には、今季より米球界に挑んだ日本人プレーヤーの名前も記されている。
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2年連続世界一を目指すドジャースから選ばれているのは、ストーブリーグより“主役”を演じてきた佐々木朗希だ。ドジャース担当のソンジャ・チェン記者は、「今オフ、ドジャースが獲得した多くの選手の中で、キャンプ中に最も注目を集めたのはササキだった」と評しており、「彼はオープン戦でわずか2試合の登板だったが、その内容は期待を裏切らなかった。合計7イニングを投げて無失点に抑え、スプリッターは予想通りの切れ味を見せた」とパフォーマンスを絶賛。
さらに、「ササキ自身はまだ発展途上だと考えているが、少ないサンプルながらもメジャーの打者に対して十分に通用する投球を披露した。水曜日にカブス相手に迎えるメジャーデビュー戦は必見の試合となるだろう」と期待を寄せている。
そしてもう1人の日本人選手として、オリオールズの菅野智之の名前も挙げられている。「35歳の日本人右腕にとって、アメリカでの最初のスプリングトレーニングはこれ以上ないほど順調に進んでいる」として、オリオールズを取材するジェイク・リル記者が菅野のここまでを振り返り、オープン戦での内容も高く評価する。「これまでに4試合に登板し、合計10回1/3を投げて無失点。11奪三振を記録しており、直近の2試合(いずれもツインズ戦)では9奪三振を奪う快投を見せた」と称えるとともに、「オリオールズは、2025年シーズンに向けて先発ローテーションの一角を担う存在としてスガノに期待を寄せている」などと綴っている。
また菅野のベテランとしての実績にも触れながら、新シーズンを展望。「彼はNPBの読売ジャイアンツで12年間活躍した後、1300万ドルの契約でオリオールズに加入した。この春のパフォーマンスを見る限り、アメリカン・リーグの新人王候補としてダークホースになる可能性もある」などと見通している。
佐々木は東京でのドジャース対カブスによる開幕カードでデビューを果たし、菅野もオリオールズで先発の役割を担うことが予想されるなど、いずれも大きな期待を背に大舞台のマウンドに登る。両投手のポテンシャルが存分に発揮さることになれば、MLBでも前評判以上の活躍がみられるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]