山本は日本開催の特別な開幕戦で勝利を手にした(C)Getty Images

 大役を全うした日本人右腕に称賛の声が上がっている。

 3月18日、ドジャースの山本由伸は、東京ドームでカブスとのMLB東京シリーズ開幕戦に先発登板し、5回3安打1失点、1四球、4奪三振と好投。

チームを4対1の快勝に導き、今季1勝目をマークした。日本人投手が開幕戦で白星を挙げるのは、2019年にヤンキースで活躍していた田中将大以来、6年ぶり4人目の快挙だ。

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 この日、初回先頭のイアン・ハップに四球を出しながらも、鈴木誠也、カイル・タッカー、マイケル・ブッシュを抑え、無失点で滑り出した山本。2回2死二塁からミゲル・アマヤに右中間への適時二塁打で先制を許すが、以降、カブス打線に追加点を与えず、その投球内容には、SNS上でも称賛の声が数多く寄せられている。

 その中でドジャース専門サイト『Dodgers Digest』のブルース・クンツ記者は、自身のXを更新。1回5失点でKOされた昨季のソウルシリーズを振り返りつつ、「ヤマモトがダグアウトでハイタッチをしているようだ。降板ならかなり印象的なシーズンデビュー。速球の平均が97マイル」と1年間の成長ぶりを称えていた。

 さらに地元紙『Los Angeles Times』でドジャース番を務めるジャック・ハリス記者は、「ヤマモトが5回3安打1失点、1四球、4奪三振で降板。今春のキャンプでも彼の投球は絶賛されていた」と記述。「平均97マイルの速球を投げ、11回の空振り(うちスプリットが9回)を奪取。期待に応えた」と高い評価を与えている。

 なおこの日は、カブスの今永昇太も4回無安打無失点、4四球、2奪三振と好投。メジャーの開幕戦で日本人先発投手が投げ合うのは、今回が史上初だった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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