夏の暑さが和らいで、過ごしやすくなったはずなのに、なぜか夏バテのような疲労感が取れない……そんな不調が続いている方は「秋バテ」かもしれません。

この記事では、秋バテの症状や原因について紹介します。

秋バテの対策に役立つ食材もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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1.秋バテとは?

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夏の暑さが過ぎ去り、急に涼しくなってくる初秋に起こりやすい「秋バテ」。主な症状には、夏バテと同じような疲労感や食欲不振、頭痛などがあげられます。(※1)

秋バテは、夏の疲れからくる自律神経の乱れに加えて、急激な気温の変化や、台風や長雨などが要因で起こるといわれています。

1‐1.秋バテの症状
もし以下のような症状があるなら、それは「秋バテ」かもしれません。セルフチェックしてみてください。

□疲れやすい
□からだがだるい
□頭痛がする
□めまいや立ちくらみがする
□食欲がわかない
□胃がもたれる
□便秘や下痢がある
□よく眠れない
など

1‐2.秋バテの原因
秋バテの原因は、夏の疲労と気候の変化にあるといわれています。


・夏の疲労からくる自律神経の乱れ
秋バテの主な原因として考えられるのが、夏から続く自律神経の乱れです。夏場は、冷房の効いた部屋と室外の温度差が大きいことからからだに負担がかかっています。

また、冷たいものの摂りすぎで胃腸が冷えて腸内環境も乱れがちになります。さらに、強い紫外線や暑さによる寝不足などのストレスも重なり、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。

・気候の変化
夏の間に蓄積した疲労が残っていると、気候の変化が大きな負担になります。朝晩と日中の寒暖差にからだが対応しきれず、体調を崩しやすくなってしまうのです。


また、長雨や台風なども秋の特徴です。気圧の変化が自律神経に影響を与え、頭痛やめまいなどの症状が出やすくなることがあります。

秋バテの対策には、からだを温めて血液の循環をよくすることが大切です。からだを温める食材や飲み物を取り入れてみましょう。また、湯船につかったり、マッサージをしたりするのも血流をよくするのに効果的ですよ。

2.秋バテから回復するおすすめ食材

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秋バテの対策に役立つ食材をご紹介します。旬の味覚も取り入れながら、からだの内側から元気になれるようにケアしていきましょう。


2‐1.からだを冷やさない根菜類:ごぼう、れんこん、にんじんなど
ごぼうやれんこんなどの根菜類は、トマトやきゅうりなどの夏野菜に比べて水分が少ないため、からだを冷やしにくいという特徴があります。

また、豊富に含まれる食物繊維が腸内細菌のエサになり、腸内環境を整え自律神経のバランスも整いやすくなります。
根菜類は、コトコト煮込んで温かいスープやお味噌汁で食べるのがおすすめです。

2‐2.たんぱく質を含む食材:肉類、魚類、大豆・大豆製品、乳・乳製品
たんぱく質は、筋肉や血液の材料になる重要な栄養素です。秋バテから回復するために、たんぱく質が含まれる食材を摂り、からだへ酸素やエネルギーを送りやすくしましょう。

秋が旬の鮭やサンマは、たんぱく質と同時に血流を促すDHAやEPAも摂れるのでおすすめ。

鮭は野菜と一緒にホイル焼きにしたり、サンマは生姜と煮て煮魚にしたりといった料理がおすすめです。

2‐3.ビタミンB1を含む食材:豚肉、きのこ類、大豆製品、玄米など
ビタミンB1は糖質の代謝を促し、エネルギーを生み出すために重要な栄養素です。夏の疲れが残っていると感じる方は、とくに意識して摂取したいですね。にんにくや玉ねぎに含まれる「アリシン」と組み合わせることで吸収がよくなります。

秋の味覚であるきのこは、ビタミンB1に加えて、からだをリラックスした状態に導くGABAも含まれています。きのこを加えた豚肉の炒め物や、きのこの炊き込みご飯などで味わってみてはいかがでしょうか。

3. 秋バテ対策には漢方薬もおすすめ(情報提供:あんしん漢方)

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食事や生活を整えてもからだの不調が改善しないという場合は、漢方を取り入れてみるのもひとつの方法です。

秋バテには、消化・吸収をよくしたり、睡眠の質を上げたりすることで疲労を回復させる作用や、自律神経を整えて精神的疲労を改善させる作用のある漢方薬を選びます。

日々の食事や生活習慣を整えるのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。

<秋バテの症状にお悩みの方におすすめの漢方薬>

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):体力がなく、食欲不振で疲れやすい方
停滞している気を引き上げ、めぐりをよくすることで、疲労、倦怠感、食欲不振を改善します。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):体力が中程度以下の、イライラしやすい方
血、気のめぐりを整えて、疲れやイライラを改善します。

漢方薬を使うときは、自分の状態や体質に合う生薬を選んでいるかどうか、という点が重要です。合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。


インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるといいでしょう。

●あんしん漢方

4.おいしく食べて、秋を元気に過ごそう

秋バテは、夏の疲労を残したからだに気候の変化が加わって起こるといわれています。秋はおいしいものがたくさん出回る季節ですから、食べることを楽しみながら、からだの疲れをケアしてあげましょう。

また、根本的な体質改善を目指したい方は、漢方薬の助けを借りるのもひとつの方法です。信頼できる専門家に一度相談してみてはいかがでしょうか。

参考サイト:
(※1)Kampoful Life byクラシエの漢方「意外と多い「秋バテ」とは?旬の食材で疲労回復しよう!」クラシエ製薬

[文:あんしん漢方]

<この記事を書いた人>管理栄養士 池田明日香

大学卒業後、管理栄養士として治験コーディネーター業務に携わる。その後、食品メーカーにて料理教室運営や商品・メニュー開発などに従事する。食事を楽しむことと健康的な食生活の大切さを感じ、現在は食と健康関連のコラム執筆、オンラインでのダイエットサポートなどで活動中。漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

<漢方監修>薬剤師 木村 英子

臨床検査技師/Vedic Healers Ayurveda basic course 修了
検疫所、病院にて公衆衛生・感染症現場を経験した後、インドでアーユルヴェーダに出会う
現在はAIを活用し、お手頃価格で漢方を自宅に届けてくれるあんしん漢方にて活躍中