(C)Getty Images

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪回を目指す侍ジャパン。3月7日、WBC初戦(9日・中国戦・東京ドーム)に向け、最後の実戦となる侍ジャパンの強化試合・オリックス戦が行われている。


 この日、「6番・三塁」に入ったヤクルト・村上宗隆が待望の一発を放った。ここまでの村上は試合前まで、5試合で16打数2安打の打率・125、長打が0本と状態が心配されていた。

【動画】ついに出た!侍ジャパン村上宗隆の待望の一発は、調子のバロメーターともいえる「逆方向へのアーチ」

 栗山監督は6日までの壮行試合では村上を4番に置いていたが、実戦最後となるオリックス戦では「6番・三塁」で起用。初回の二死1、2塁のチャンスで回ってきた村上は、相手投手の東晃平が投じた直球を捉え、打球を左中間スタンドに運んだ。打った瞬間に本人も本塁打を確信した当たりで、村上らしい逆方向に伸びる打球だった。ダイヤモンドを回る際には、「ペッパーミル」ポーズも披露し喜びを表現。

「日本の4番」の重圧から解放されたのか、昨季の三冠王がその実力をようやく発揮した。

 WBC元日本代表で、この日の侍ジャパン壮行試合を中継する『Amazonプライムビデオ』で解説を務めている、井端弘和氏と里崎智也氏は主砲の一発に言及。

 井端氏は、「しっかり捉えれば、どの方向でもスタンドに入る選手。これまではもしかしたら少し引っ張りにかかっていたのかもしれないですが、これは非常にいい方向に本塁打を打ちましたよね」と話し、村上の一発を称賛した。

 里崎氏は、「これでみんながホッとしたんじゃないですか。一発が出てね。

逆方向に本塁打が出ると、だんだん良くなってきているんじゃないかなと思いますね」と語った。逆方向への一発は“調子のバロメーター”とも言えるようで、WBC本戦へ状態を上げてきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]