イケメンだらけの高校が舞台のドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日系/毎週土曜23時)。“誰もが振り返る美少女”のヒロイン・桜井カンナを演じるのが乃木坂46の4期生・遠藤さくらだ。

男子生徒たちが友人の力を借りながら輝き始める本作にちなみ、グループで輝くきっかけを与えてくれたメンバーを遠藤に尋ねると、1期生・齋藤飛鳥の名前を挙げた。彼女が「自分のままでいいんだ」と気付かされた先輩からの言葉とは。ドラマ撮影秘話とともに話を聞いた。

【写真】乃木坂46・遠藤さくらの“美少女”な撮り下ろし写真

“誰もが振り返る美少女”役に「私自身は違う(笑)」

――『もしも、イケメンだけの高校があったら』は、遠藤さんにとって初の地上波連続ドラマ出演作品です。オファー当時、どんな思いがありましたか?

遠藤:すごくビックリしました。地上波のドラマ出演が初めてでしたし、演技経験も浅かったので。その中で自分がいきなりヒロインを演じることへの不安や緊張もあって、私で大丈夫かなと思いました。

――当初は不安や緊張を抱えながらも、撮影が進むにつれて気持ちの変化があったのではないかと思います。

遠藤:クランクインの時は、すべてに緊張感を持ちながら現場へ向かっていました。撮影が進んで、共演者の方々とコミュニケーションを取れるようになってからは、現場を楽しめるようになってきて。今はリラックスしながら撮影に臨んでいます。

――遠藤さんは“誰もが振り返る美少女”のカンナを演じていますよね。
彼女に対する印象、自分と似ている部分も教えてください。


遠藤:私が想像する“誰もが振り返る美少女”は、高嶺の花で凛(りん)としている女性。だから、カンナちゃんを演じるときはクールでいたいなと思っています。本を読むのが好きなのはカンナちゃんと似ているのかな。でも、“誰もが振り返る美少女”役ではあるんですけど、私自身は違うと思います(笑)。

――いやいや、そんなことないです(笑)。クールな演技に励むドラマには、乃木坂46のメンバーからもさまざまな反響があったかと思います。

遠藤:先輩方から「見たよ」と聞くことが多いです。3期生の山下(美月)さんは「今日は土曜日だね。見なきゃ」と言ってくださって。放送のたびに「すごく面白い」と伝えてくださるのもうれしいです。山下さんと同じ3期生の梅澤(美波)さんからも「めちゃめちゃかわいいよ」と感想を頂き、撮影への勇気につながりました。


齋藤飛鳥に背中を押された言葉「さくらはさくらだから」

――ドラマでは毎週異なる男子生徒が友人の力を借りながら、自分の個性に気が付き、輝き始める物語が展開します。彼らのように、乃木坂46の遠藤さんに輝くきっかけを与えてくれた方はいますか?

遠藤:1期生の齋藤飛鳥さんの影響は大きいです。2021年は特に、そばでずっと支えていただきました。飛鳥さんもいろいろな経験をしてきたからこそ、私の考えをすべて理解してくださっているのかなと思います。いつも的確な言葉を真正面から伝えてくださるので、センターに立つときもライブのときも、自分らしくいられたのかなと思います。

――背中を押してくれる存在なんですね。そんな齋藤さんからの言葉で、心に刻まれているものはありますか?

遠藤:たくさんあります。音楽番組の本番前、私はいつも「できない」とか「自信がない」とか言いがちなんですけど、飛鳥さんから「さくらはさくらだから」と毎回声を掛けてもらって。その言葉を受けて「自分のままでいいんだ」と思えるようになりました。

――齋藤さんの先輩としての頼もしさを感じられます。ちなみに、ドラマの舞台は“イケメンだらけ”の高校で、普段の遠藤さんは“かわいい子だらけ”の乃木坂46にいます。ドラマでは、女子生徒たちがイケメンの男子生徒に見とれるシーンもありますが、彼女たちのように、遠藤さんがグループ内で“見とれてしまう”メンバーはいますか?

遠藤:いますいます(笑)。
乃木坂46はみんな、すてきな子たちばかりなので。特に見とれてしまうのは先輩の梅澤さんです。かっこいいなと思って見ちゃいます。考え方が大人ですし、性格はお姉さんのように優しいし、スタイルにも憧れています。パッと見て惹(ひ)かれる部分がたくさんあるので、つい見とれてしまいます。

――遠藤さんが梅澤さんに見とれる一方、逆に遠藤さんに見とれる同期の矢久保美緒さんもいますよね。レギュラー番組では、矢久保さんが遠藤さんにベタぼれする場面もよくピックアップされますが、反対に遠藤さんが矢久保さんに見とれてしまう部分は…。

遠藤:ベタぼれしてくれているのかな…(笑)。いつも私に「好き」と伝えてくれるので、うれしいです。そんな美緒ちゃんも考えがしっかりしているので、私より大人だなと思うときはあります。

――お互いに信頼し合っているのが伝わってきました。最後にもう1つ。
ドラマでは遠藤さん演じるカンナが、龍馬(細田佳央太)に思わせぶりな態度を取る場面もあり、ある意味“天然魔性”な女の子な印象も受けます。

それにちなむ質問として…。実は以前、山下さんが“天然魔性”の女子大生を演じたドラマ『じゃない方の彼女』(テレビ東京系)でインタビューした時、山下さんはグループ内の“天然魔性”メンバーとして遠藤さんの名前を挙げていて。その感想を聞きたかったんです。


遠藤:私ですか!? え~、なんでだろう(笑)。

――山下さんは遠藤さんの「自信がなさそうで応援したい、支えたいって気持ちにさせられる」ところが天性のもので、“魔性”だと回答されていました。

遠藤:ああ、なるほど。私は自信がなさ過ぎて「ああ、ハイハイ…」ってあきれられちゃうような人だと自分では感じていて。山下さんがそう評価してくださっていると思わなかったので、ビックリです(笑)。

(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:小川遼)

 ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』はテレビ朝日系にて毎週土曜23時放送。

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