高校硬式野球部に選手として入部した実在の女子選手の実話を基にした高校野球ショートドラマ『ふたりの背番号4』が、ABCテレビにて放送されることが決定。「第104回全国高校野球選手権大会」の開幕と同日の8月6日から放送される。
【動画】高校野球ショートドラマ『ふたりの背番号4』予告
日々全国で生まれる球児たちの青春物語を連続ドラマ化し、試合のインターバルに1話4分、全11話の「高校野球ショートドラマ」。2019年に始まり3作目となる今年は、コロナ禍で夏の高校野球が中止となった2020年、実在の栃木県立鹿沼高校で繰り広げられた、県下唯一の女子選手・木村百伽(きむら・ももか)さんの実話に基づいた、オリジナルストーリーを届ける。
木村さんは、2018年、鹿沼高校硬式野球部に選手として入部。しかし、高校野球では、女子選手は公式試合に出ることができず、背番号をもらうこともない。それでも木村さんは、他の男子選手と一緒に厳しい練習に打ち込み、高校生活の3年間を野球に捧げた。本作では、木村さんをモデルにした主人公・川瀬遥香が、チームメイト・親友・家族と共に歩んだ高校3年間の物語を描く。
主人公・川瀬遥香を演じるのは、実際に紅一点で小学1年生から7年間、地元野球チームに所属していた女優・池田朱那(いけだ・あかな)。“令和の野球女子”として注目を浴び、年々活動の幅を広げている池田が、中学生以来伸ばしていたロングヘアを約30cmカットし役に挑む。
遥香と同じポジションで、背番号「4」の野球部員・園田晴道を演じるのは俳優・藤枝喜輝。遥香の親友ながら正反対の運動嫌いでおしゃれ好きなイマドキ女子高生、茂木麻友を演じるのは、雑誌「non‐no」の専属モデルも務める紺野彩夏。
さらに、厳しくも人情深い野球部顧問には、橋本じゅんをキャスティング。
池田は「私にとって初めてのドラマ主演だったので決まった時は本当に嬉しかったです」と喜びの声を。「高校野球では女の子はどんなに頑張っても公式戦には出られません。その事に挫折しながらも野球が好きだという一心で頑張り続ける遥香を見守って欲しいです。このドラマを通して、大きな壁を乗り越えようとしている方々への活力になればいいなと思っています」とコメントしている。
また、物語のモデルとなった木村百伽さんは、「私が?!という驚きと少し恥ずかしい気持ちがありますが、それ以上に自分がやってきたことが認められたようで嬉しい気持ちになりました。実際に母校で撮影されていたことや、帽子・練習着まで実際に私が身につけていたものと同じだったことに感動しました。細かなストーリーなどもとても楽しみです」と言葉を寄せている。
高校野球ショートドラマ『ふたりの背番号4』は、ABCテレビにて8月6日より第104回全国高校野球選手権大会中継、試合と試合の間に放送。
コメント全文は以下の通り。
<コメント>
■池田朱那/川瀬遥香役
私にとって初めてのドラマ主演だったので決まった時は本当に嬉しかったです。
このドラマを通して、大きな壁を乗り越えようとしている方々への活力になればいいなと思っています。高校野球児の皆さんには最後まで悔いなく、存分に野球を楽しんで欲しいですし、私は今年も予選から高校野球を応援しています!
■藤枝喜輝/園田晴道役
僕は野球を10年間やっていたので、いつか高校野球を題材にした作品に出たいと思っていました。一つ目標が叶って、とても嬉しかったです。台本を読んで、野球部の皆が3年間で築いた目に見えない絆や友情に感動しました。仲間と切磋琢磨した、自分自身の高校野球部時代を思い出して、懐かしい気持ちになりました。
僕が演じた園田という役は、とにかく野球が好きで、本気で甲子園を目指している熱い男子です。最初は遥香に対してキツく当たっていた園田が、次第に遥香の直向きな姿に心を動かされていきます。特に最終話の後半、試合後のミーティングのシーンは、是非注目して見ていただきたいです。
実際にあったこの素敵な物語を、多くの方に知っていただけたら嬉しいです。必ず、勇気や元気をもらえるはずです。このドラマは甲子園の熱戦の合間に放送されるので、甲子園と一緒にドラマも楽しんで見ていただけたらと思います。
■紺野彩夏/茂木麻友役
出演が決まった時は、とても嬉しかったです。台本を読んでみて、選手としてプレイした女の子が実在したことにとても驚きましたし、同時にとても強い女の子だなと思いました。
そんな素敵な物語を見守る立場ではありましたが、関わることができてとても光栄でした! わたしが演じさせていただいた麻友は、野球を始める遥香を最初は止めつつも途中からはずっと教室から見守って応援している役だったので、野球を競技としてやったことがないわたしにとっては、すごく共感しやすかったです。いつも教室から練習をみていた麻友が、ちょっとずつグラウンドに近づいていくのが見どころかなと思います!
実在した、高校球児たちの3年間のお話です。高校球児だった方も、今高校球児の方も、そうじゃない方も、いろいろな視点からご覧いただけると思います。
みなさんの心に何かが届けばいいなと思い作品づくりをしたので、是非ご覧ください!
■古田敦也/川瀬正雄役
前回(の高校野球ショートドラマ)は娘との距離感が微妙なお父さん役だったので、微妙な顔つきで演技しなきゃいけなかったので、撮影をイマイチ楽しめなかった。ただ今回は娘をしっかり応援している役だったので、全力で頑張りました。
主演の池田朱那さんは、リハーサルの時も気持ちを込めて演技されてました。近くにいたのですが、リハーサルの時から個人的にはウルウルしてました。
■橋本じゅん/熊田真一役
高校球児の皆さんが青春をかけて戦っているタイミングにオンエアと伺い、畏怖を覚えました。と共に戯曲の素晴らしさに胸打たれ、これが実話だという畏敬の想いに役作りへの気持ちが奮い立ちました。
若き競演者の皆さんは、球児さながら、食らいついてくる姿勢が清々しく、皆さんしっかり野球部経験者として当時から身体に染み付いたスポ根の記憶を全力で再生してくださり、野球部未経験の僕を監督の気分にさせてくれて本当に感謝しております。
高校球児の皆さんの熱闘にキャストスタッフ一丸となってエールを贈ろうと駆け抜けた現場だったと感じます。清々しい気持ちで僕もオンエアを楽しみにしておりますので、どうか皆様ご期待ください。
■木村百伽さん
――木村さんをモデルにした、ドラマの話を聞かれたときのお気持ちを教えてください。
私が?!という驚きと少し恥ずかしい気持ちがありますが、それ以上に自分がやってきたことが認められたようで嬉しい気持ちになりました。実際に母校で撮影されていたことや、帽子・練習着まで実際に私が身につけていたものと同じだったことに感動しました。細かなストーリーなどもとても楽しみです。
――今、野球に打ち込んでいる球児たちへ、メッセージをお願いします。
一生懸命に取り組む中で様々な困難に直面することがあると思いますが、野球が好きで続けているということを忘れずに楽しんでください!! また、周りにいる多くの方たちに支えられていることへの感謝も胸に練習に励んでください!