女優テイラー・ペイジが主演する映画『Zola ゾラ』より、主人公たちの不穏な旅の一端を収めた本編映像が解禁。併せて、土屋アンナら著名人が本作に寄せたコメントも到着した。



【動画】危険なフロリダで紡がれる危ない友情に刮目

 本作は、2015年にアザイア“ゾラ”キングが自らの実体験をツイッターに投稿し、大きな話題となったスリリングな<148のツイート>をスタジオA24が映画化した、SNS時代の青春ロードムービー。全米では1500スクリーンで公開されスマッシュヒットを記録、サンダンス映画祭でも喝采を浴び、若者を中心に熱狂的なファンを生み出した。

 デトロイトのウエートレス兼ストリッパーのゾラは、レストランで客としてやってきたステファニと「ダンスができる」という共通点があることで意気投合し、連絡先を交換。翌日ステファニから「ダンスで大金を稼ぐ旅に出よう」と急に誘われ、困惑するも結局行くことに。これが48時間の悪夢の始まりだとはつゆ知らず…。

 監督を務めたのは気鋭の黒人女性監督ジャニクサ・ブラヴォー。主人公のゾラには『マ・レイニーのブラックボトム』でダッシー・メイを演じ、ヴィオラ・デイヴィスやチャドウィック・ボーズマンとの共演で存在感を見せつけたテイラー・ペイジ。ゾラの相棒でぶっ飛んだダンサーのステファニ役には、エルヴィス・プレスリーの孫としても知られ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『アンダー・ザ・シルバーレイク』などの話題作への出演でハリウッド屈指の人気女優となったライリー・キーオ。

 今回解禁されたのは、主人公たちの不穏な旅の一端を収めた本編映像と、著名人が本作に寄せたコメント。ゾラの旅にはXという、いかにもかたぎではない男と、ステファニの気弱な彼氏デレクが同行することになり、徐々に不穏な雰囲気が漂い始める。

 本編映像は、激高したXが、謎の女を引き連れてゾラたちの部屋に押し入る場面を切り取ったもの。彼はデレクが“フロリダへの出稼ぎ旅”の内情をSNSでばらしたことに腹を立てたのだった。
脅されたデレクは、オドオドしながらXの言いなりとなりスマホを奪われ、容赦無く謎の女に踏み潰されてしまう。それでもまだ怒りが収まらないXは、ステファニの前に立つ。そして「誰のだ?」と問いかけ、ステファニに「あんたの」と言わせ、それを何度も繰り返し自身の支配力をアピールする。

 本作について、モデル・歌手・女優の土屋アンナは「リアルなツイッターを独自のテンポで魅せてくれたこの作品は多くの人々に刺激を与えるはず」とコメント。

 本作で日本版ビジュアルも手掛けたデザイナーの大島依提亜は「効果音なのかBGMなのか…四六時中スマホの着信音が鳴り響く中、最高で最低、コミカルでシリアス、可愛くて気持ち悪くて、イケててダサくて…それらが渾然となってぶちまけられたまさしくSNSの混沌を体現したかのようなドラマが展開されている」と、監督の手腕を絶賛している。

 映画『Zola ゾラ』は、8月26日より全国公開。

 ※応援コメント全文は以下の通り

<応援コメント全文>

■土屋アンナ(モデル/歌手/女優)

音楽、ファッション、マニアックな色彩、他とは比べることのできない独自の世界観!リアルなツイッターを独自のテンポで魅せてくれたこの作品は多くの人々に刺激を与えるはず。

■大島依提亜(デザイナー)

効果音なのかBGMなのか…四六時中スマホの着信音が鳴り響く中、最高で最低、コミカルでシリアス、可愛くて気持ち悪くて、イケててダサくて…それらが渾然となってぶちまけられたまさしくSNSの混沌を体現したかのようなドラマが展開されるのに、紛れもない映画的瞬間に満ちている。新鋭ジャニクザ・ブラヴォー監督おそるべし。

■小源寺亮太(ポールダンサー/モデル)

風の時代と言われているタイミングで、凄く、物質的な物に価値を求め、豪欲に満ちた映画だなと思いました。主人公zolaの何があっても揺るがず、媚びない『私はダンスで稼ぐという』意志を貫く強い姿に共感しました。

■児玉美月(映画執筆家)

欲望と乱舞のファンタスマゴリア。
そこでは聞き慣れた電子音も悪夢への囁き声と化す。衝突事故みたいに出会ってしまった女にめちゃくちゃにされた女の旅に、あなたを引きずりこむ。

■東紗友美(映画ソムリエ)

超カッコいい映像×ドロドロの友情。この化学反応、痺れました! 女子同士の人間関係の違和感、ゾワッとするモヤモヤ、こんなにスタイリッシュに炙り出しちゃうなんて。これは全身に鳥肌です…! ポールダンスを披露するテイラーペイジのスタイルがあまりに良くて同じ人間だと到底思えない…。いやぁ見事!

■SYO(物書き)

軽い気持ちで車に乗ったら、行先はクレイジーなジャーニーだった――。一手でも間違えたら即詰みの闇深×実録ロードムービー。A24だ!と飛びついた結果、えらい目に遭った……。強烈なる野心作。

■松本豪雄(ユニオンレコード渋谷ショップスタッフ)

事実(現実)は小説よりも奇なり。ZOLAが見た現実をシニカルな視点とユーモアをたっぷりに、最悪な状況の中に残された微かな希望と最大限の絶望を鮮やかな色彩と音で描いた脳天直下型オーバードライヴムービー!

■呂布カルマ(プロラッパー)

自由の国アメリカの、奔放な若者達の影。このスタイリッシュにコーティングされた愚かさに憧れを抱いてはならない。

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