本日9月23日から2週間限定公開となる映画『アバター:ジェームズ・キャメロン 3D リマスター』のジェームズ・キャメロン監督が、作品の劇場公開への思いや日本のスタジオジブリ作品から受けた影響について語るインタビュー映像が到着した。
【動画】ジェームズ・キャメロンがジブリへの敬愛を語るインタビュー映像
2009年公開された『アバター』は、キャメロン監督にとって『タイタニック』以来12年ぶりの劇場公開作品となったが、世界中で空前の大ヒットを記録。
監督は3Dに関して、“人間の無意識下に働きかけ、より強いキャラクターへの思い入れや、感動に繋がる”とその効果の高さを語り、とても重要視しているという。劇場公開から13年を経て、リマスター版の製作に至った理由に関して、「この映画を劇場上映するのは良いアイデアだと思った。本作を映画館で観たことがない若い世代の映画ファンがたくさんいる。配信で観るのと、スクリーンの3Dとでは、全然違う体験だ。これはもともと大スクリーン想定で作られた映画だから」と語り、当時劇場で本作を見ることのできなかった映画ファンに向け、改めて“アバター体験”をして欲しいと願う。
さらに監督は「当時にはなかった4K、そして9.1サウンドにリマスターされ、より美しく、音も良い」と続け、進歩した技術により作品のクオリティーと没入感が飛躍的に上がっていることを明らかにした。
歴代の興行収入の最高記録を打ち立てた『アバター』は、一時MCU作品の『アベンジャーズ/エンドゲーム』にその座を奪われたことがある。監督は当時を振り返り、「映画業界にとってとても良いことだったと思う。『エンドゲーム』は証明したんだ。人がまだ『映画館に観に行きたい』と望んでいることを。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が映画業界の手助けをできることを願っている」と、“エンドゲーム”の与えた大きな影響を語りながら、12月に公開を控える『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が、映画の興行を次のステージへ押し上げることを確信する。
さらに、監督はスタジオジブリの作品からインスピレーションを受けていることも告白。「スタジオジブリの作品にはマジカルなリアリズムがある。少しだけ現実と離れているような。ジブリ作品と、そのアーティストを、以前から尊敬してきた。スタジオジブリの作品には、楽しませてもらってきた。とは言っても、そっくりにコピーするわけじゃない。夢のような美しさを感じさせる、そのフィーリングの部分だね」と、日本の著名人とも親交のある親日家のキャメロン監督ならではのエピソードを語ってくれた。
来日経験も豊富なキャメロン監督。最後に日本のファンに向けて、「『アバター』を公開した時、日本のみなさんは温かく受け入れてくれました。この映画をとても愛してくれました。劇場で見るという特別な体験をみなさんが覚えていてくれて、劇場で再び、その思い出と繋げてくれることを願っています。そして今作を配信やブルーレイでしか観ていない若い世代の日本のみなさん、ぜひ劇場でパンドラを経験してください」とメッセージを送った。
特別版『アバター:ジェームズ・キャメロン 3D リマスター』は、9月23日より10月6日まで2週間限定で劇場公開。