歌舞伎俳優の市川海老蔵(十三代目市川團十郎白猿)、Snow Manの宮舘涼太が4日、都内で開催された「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」制作発表記者会見に出席。市川から一人二役を会見の場でサプライズで明かされた宮舘は、驚きの表情を見せながらも「すごく貴重な経験をさせていただくなという気持ちですね」と語った。



【写真】“一人二役”に挑戦する宮舘涼太

 『SANEMORI』は、市川海老蔵が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指したもので、古典歌舞伎の名作『源平布引滝』より『実盛物語』を主軸にした歌舞伎作品。源平争乱の折、斎藤実盛が平家に仕える身でありながら、恩義のある源氏に忠義を尽くそうとする生き様や、混乱の世を強く生きる人々の姿を描く。

 團十郎として挑む心境を聞かれた市川は「團十郎だからといって守りに徹するわけでもなく、きちんと攻め続けられる姿勢を、開口1番からいきなりいきたいと思いまして。團十郎としてこの演目を設定させていただきました」とコメント。

 前回の公演と内容が異なるのか聞かれた市川は「変わります。私は実盛を一役の予定です」と返答し、木曽義仲と義賢の父子を宮舘が1人で演じることになると発言。
雪の紋所があしらわれた羽織袴で登壇した宮舘は驚きの表情を見せた。市川は宮舘がジャニーズJr.の時に義仲を演じたことに触れ、歌舞伎では親子などの二役を1人で務めることが珍しくないとしたうえで「今回は親子というものを、舘様にやっていただく」と語った。

 驚きが絶えない様子の宮舘は、襲名記念プログラムであることを踏まえ「本当にすごく貴重な経験をさせていただくなという気持ちですね。僕自身も歌舞伎が好きですし、時代物に触れるということを夢にもずっと思っているので。3年前もいろんなことを、いろんな経験を教えてくださった方に、その成長も見ていただくという気持ちで。宮舘涼太として、個人としても、そこにお力を添えることができたらなという気持ちですかね」と意気込みを語った。


 「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」は、2023年1月6日から新橋演舞場で上演。