2023年9月に開幕する『FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』が、日本で開催されることが決定。パリオリンピックの出場権がかかる男女の日本戦全試合をフジテレビ系で独占中継することが明らかになった。
【写真】男女代表チームを率いるフィリップ・ブラン監督と眞鍋政義監督 日本バレーボール協会会長の川合俊一
2023年に世界6都市(男子3都市、女子3都市)で開催が予定されている『FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の一つとして、男女の予選大会が日本で開催されることが決定した(※日本以外の開催都市は現時点で未定)。バレーボールのオリンピック予選の国内開催は、男女ともにリオデジャネイロ2016オリンピック最終予選以来となる。
本大会は2023年9月16日~24日に女子、9月30日~10月8日に男子大会が行われ、全試合をフジテレビ系列で独占中継する。8チームによる1回戦総当たりのリーグ戦となり、上位2チームが2024年に行われるパリオリンピックの出場権を獲得できる。オリンピックの約1年前に出場権を獲得するとチーム強化のロードマップが描きやすくなるため、世界の強豪国はこの大会でオリンピック出場権を狙ってくる真剣勝負となる。
ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得した名将・眞鍋監督率いる女子日本代表は、先日行われた「バレーボール世界選手権大会」でベスト8に入り、現在世界ランキング6位(※10月17日時点)。
一方、フィリップ・ブラン監督率いる男子日本代表は世界ランキング7位(※9月12日時点)につけており、不動のエースでキャプテンも務める石川祐希や、サウスポーエースの西田有志、人気と実力を備える高橋藍などの選手がそろい、オリンピック出場権を獲得できる実力は十分に備えている。男女ダブルでの出場権獲得も夢物語ではない現実的な目標となるだけに、日本代表の活躍に期待がかかる。
『FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の女子大会は2023年9月16日~24日、男子大会は9月30日~10月8日に開催される。
※川合俊一、眞鍋政義らのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■川合俊一(公益財団法人日本バレーボール協会会長)
パリ2024オリンピックの予選大会である『FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の日本開催を実現することができ大変うれしく思います。
■眞鍋政義(バレーボール女子日本代表チーム監督)
『FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』の日本開催が決まったことをうれしく思うとともに、パリ2024オリンピックが近づいていることを実感し、さらに身が引き締まる思いです。新体制となり国内で海外チームを迎えて戦う大会は初めてとなるため、日本のファンの皆さまの前で試合をできることが非常に楽しみです。私が監督に就任した時点では、オリンピック予選まで約1年半ありましたが、今はすでに1年を切っています。ただ、チームはこの半年間で着実に力をつけ、世界の強豪チームと互角に戦えるまでに成長しました。その成長した姿をぜひ会場やテレビの前で見ていただきたいと思います。
■フィリップ・ブラン(バレーボール男子日本代表チーム監督)
ホームの日本で『FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』が開催されると聞いてとてもわくわくした気持ちになりました。今年度よりスタートした新体制で私たちはパリ2024オリンピックでのメダル獲得という目標を当初より掲げています。パリ2024オリンピックの出場権を獲得することは、“ALL for PARIS 24”のスローガンのもとチーム全員で共有してきた、越えなければならない1つの大きな通過点でもあります。
今年のFIVBバレーボールネーションズリーグ2022大阪大会では多くのファンの皆さまの応援のおかげで、選手はいつも以上のパフォーマンスを発揮することができ、初のファイナルラウンド進出を果たすことができました。重要な大会をホームの日本で迎えられることに誇りを持ち、チーム一丸となって戦いたいと思います。