丸木戸マキによる同名タイトルの人気コミックを、瀬戸利樹中田圭祐をダブル主演に迎えて実写化したドラマ 『僕らのミクロな終末』(ABCテレビ)が、2023年1月29日24時55分より放送されることが決定。併せて、メインビジュアルと、共演キャストとして富本惣昭や井手上漠らが出演することが発表された。



【写真】ドラマ『僕らのミクロな終末』場面写真が公開

 原作は、実写ドラマ化&映画化されるなど大人気を博した『ポルノグラファー』シリーズで知られる丸木戸マキによる『僕らのミクロな終末』(祥伝社 on BLUE comics)。過去に恋愛関係にあった真澄と律の地球滅亡までの10日間を描く終末ボーイズラブストーリーで、コミックシーモア「みんなが選ぶ電子コミック大賞 2023」のBL部門にノミネートされた人気作だ。

 巨大隕石が地球に落下し、地球が滅亡するまであと10日。生きがいのない日々を送っていたサラリーマンの仁科真澄(瀬戸利樹)は、残された時間を静かに過ごそうと、母校の大学図書館を訪れる。そこで偶然再会したのは、かつて自分を深く傷つけた男・日下部律(中田圭祐)だった。真澄は大学時代同じサークルに所属していた律に次第に惹かれていき、特別な関係へと発展していったが、性に奔放な律に裏切られ捨てられてしまう。それ以来、真澄にとって律は二度と会いたくない男だった、はずだが―。

 「地球最後の日まで一緒にいない?」という提案を拒絶し立ち去ろうとする真澄に、律は「飲むだけで楽に死ねる薬」を見せて「それあげるから、手伝って欲しいんだよね」とある提案をする…。真澄と律が過ごした学生時代の甘い夜から、二度と太陽が昇らない地球滅亡の最期の日まで。果たして2人は、世界は、どうなってしまうのか。

 今回解禁されたメインビジュアルは、マジックアワーの美しい空の下、真澄が律に手を差し伸べる、原作書影にリスペクトを込めたデザイン。真澄にとって律は二度と会いたくなかった存在で、再会した当初二人の空気は険悪そのもの。
そんな彼らがとある目的のために静岡県・浜松に向かいながら、互いの負った痛みや傷に向き合うことで、再び距離を縮めていく。ビジュアルには、次第に心が近づき穏やかな表情を見せる二人の姿が切り取られている。

 ビジュアルと併せて、脇を固める登場人物も解禁。あることがきっかけで真澄・律と出会う、アイドルオタクのピュアな男子高校生・広瀬遊馬役を富本惣昭。遊馬の“推し”である国民的アイドル嘉神まどか役と彼女の“自称妹”めぐる役の2役を井手上漠。また、真澄と律が大学時代所属していたミニコミ誌“辺境倶楽部”の出版サークルの同級生・橋本役に大朏岳優、サークルの部長・露口役に前田瑞貴、律に夢中なミスキャンパス・谷口美佐役に西村美柚と、フレッシュな面々が作品を彩る。さらに、真澄の母親役に遊井亮子、めぐるの父親役に飯田基祐など実力派も出演する。

 雄馬役の富本は、自身の役柄について「自分の感情にものすごく素直で、人を思いやる心を持っていて、人の心を大きく動かす事が出来る人物という印象です。遊馬を演じる上で、発する言葉の一つ一つを丁寧に、自分の感情と向き合って相手への言葉を出そうと意識しました。そして、何よりもピュアな心を忘れずに持って臨みました」とコメント。

 嘉神まどか役とめぐる役の2役を演じた井手上は「原作でも両親が間違える程外見が似ているのですが、めぐる、まどか、それぞれのしぐさなど変化を出すように意識しました」と役作りを振り返り、本作については「新鮮な青春を味わっていただける作品になっていると思いますし、BLならではの真澄と律の美しい描写は見どころだと思います」と語っている。

 ドラマ『僕らのミクロな終末』(全8話)は、ABCテレビにて2023年1月29日24時55分より放送スタート。


 ※富本惣昭、井手上漠のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■富本惣昭(広瀬遊馬役)

――原作を読まれた時の印象と、実写化する上で楽しみな部分をお聞かせください。

出演のお話を頂いて、初めてBLの作品を読ませて頂いたのですが、同性同士のアダルトなシーンだったり、同性ならではの言動、行動だったりが新鮮で面白かったです。

実写化することでさらにこの作品を沢山の方に知ってもらい、もしかしたら本当に隕石が降ってきて地球が残り○日とかになってしまうかもしれない。そういった時に自分が何をするか、どういう行動をするのか、何を思うのかも想像してみて欲しいなと思うのでみなさんの感想が楽しみです。

――広瀬遊馬の印象は?また、演じるうえでどのようなことを心がけましたか?

広瀬遊馬は自分の感情にものすごく素直で、人を思いやる心を持っていて、人の心を大きく動かす事が出来る人物という印象です。

遊馬を演じる上で、発する言葉の一つ一つを丁寧に、自分の感情と向き合って相手への言葉を出そうと意識しました。そして、何よりもピュアな心を忘れずに持って臨みました。

――共演された井手上漠さんの印象と、嘉神めぐるの魅力を教えてください。

自分自身が人見知りで、最初は距離がありましたが、同い年ということもあり、沢山話して井手上さんの事を知って、井手上漠という人間に物凄く興味を惹かれましたし、たくさんの刺激をもらいました。人に対してここまで興味を惹かれる事が滅多にないので、僕自身が凄くいい経験をさせて頂いているなと思いました。

めぐるちゃんは人を思いやる事が出来る人物だという印象です。
遊馬に対して夢を壊さないでいてくれたり、お姉ちゃんを思うからこそ出る律に対しての言葉だったり凄く優しい人間だなと思いました。あと、めぐるちゃんは可愛いです(笑)。

――撮影時の印象的だったエピソードをお聞かせ下さい。

ラストぐらいのシーンで真澄の夢の中に遊馬が出てくるのですが、そこのシーンをグリーンバック、いわゆるCGを使う撮影で初めてグリーンバックで撮影できて嬉しかったです(笑)。あと、みんなで焚き火?を囲んで出演者4人で撮影したシーンが印象に残っています。寒かったですが、みんなと話せて心は温まり、一つまた距離が縮まった気がしました。

――遊馬は不思議なパワー(?)をもっていますが、もし一つ不思議な力を持てるとしたら、どんな力がほしいですか?

その場所の言語や、その地域の訛りを話す事が出来る力です! その力を使って国内外問わず、色々な場所を旅したいです。最近友人が英語で話しているところを見て、カッコよすぎる。使えるようになったら俺強くね?とか思ったりしています。

――視聴者へメッセージを。

今回この『僕らのミクロな終末』で共演者の方々、三木監督・森監督から大切なことを沢山与えて頂きました。改めて人との出会いって大切なんだなって思いました。
どんな人と出会うか、出会うことによって何を感じるかを考えるきっかけになってくれました。

それは『僕ミク』の世界でも同じで、人と人との出会いが物語を生み出していくと思っています!是非多くの方々にご覧頂きたいです!

■井手上漠(嘉神めぐる&まどか役)

――原作を読まれた時の印象と、実写化する上で楽しみな部分をお聞かせください。

私自身、BL作品が大好きなので、原作を読ませて頂き、とてものめり込んでしまいました。もし地球に終わりが来るなら?という設定は、多くの皆様が一度は想像した事あるのではないかと思います。実際にストーリの中に入ることで、その過程やそれぞれの気持ちの変化を、凄く考えさせられました。

今回、私はめぐるとまどかの二役を演じさせて頂きました。顔は瓜二つですが、性格は全く違っている二人の違いを是非楽しんでいただければと思います。

――めぐるとまどかの印象は?また、それぞれ演じるうえでどのようなことを心がけましたか。

めぐるの印象はとても姉思いで、自分と似た部分が多く、近い感覚がありました。好きなように生きようと決意しているところや、人を信じて友情を超えた何かを得ためぐるからは、演じていても共感する部分や勇気をもらう場面がたくさんありました。まどかの印象は、表と裏の顔にギャップがあります。仕事熱心ですが、人には言えない悩みを抱えていて常に辛そう。
サバサバしてるけど実は弱さを見せたくないのかなという印象でした。

そんな二人は、原作でも両親が間違える程外見が似ているのですが、めぐる、まどか、それぞれのしぐさなど変化を出すように意識しました。

――共演された富本さんの印象と、広瀬遊馬の魅力を教えてください。

富本さんが現場に入られると場が明るくなるような存在でした。常に明るく元気で、パワーをもらえましたし、現場に関わる皆さん全員の名前と名字を覚えていて感動しました。一度話すとみんなを虜にしてしまう魅力はとても尊敬しています。

遊馬くんはとてもピュアでまっすぐな子です。めぐるからしてみると守ってあげたくなる、そんな存在でした。まっすぐで真剣な愛を持っているところはキュンとするポイントだと思います。真剣すぎてつい「かわいい」と思わせられてしまうところは、遊馬くんの魅力の一つだと思います。

――撮影の感想をお聞かせ下さい。

私は小さい頃から女の子に囲まれて育ち、青春時代も女の子達と過ごす事が多かったのですが、本作は男性キャストだけでしたので空き時間などは男子の青春を初めて経験できたような気がしてすごく新鮮でした。
現場に入る度に、こういう青春もしてみたかったなと思わせてくれる。そんな友情に満ちた撮影現場でした。また、三木監督、森監督には様々な事を教えて頂き感謝しています。

――劇中では地球滅亡までの間、めぐるはある変装をしていました。何かの姿に変身できるとしたら、何になりたいですか?

背が高いイケメンの高校生! 背は急に伸びないですね(笑)!

――視聴者へメッセージを。

この作品をご覧になる皆様にとっても、新鮮な青春を味わっていただける作品になっていると思いますし、BLならではの真澄と律の美しい描写は見どころだと思います。地球が終わってしまうという状況の中でこそ気付く、それぞれが自分の心に向き合い素直になってお互いを思う姿にとても心があたかかくなる場面もあります。

2023年のはじまりにみなさんに新たな愛と友情をお届けします! ぜひご覧ください。

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