1995年にイメージキャラクターを江角マキコさんと竹野内豊、テーマソングをglobeが担当して大きな話題を集めた「JR SKISKI」の広告キャンペーン。CM楽曲の「DEPARTURES」はダブルミリオンの大ヒットとなった。
【写真】人気女優の登竜門!「JR SKISKI」CM歴代ヒロインを振り返る
今年の冬は南沙良を起用。楽曲は、新進気鋭のミュージシャンWurtSが担当することが発表された。そこで、今回は冬の風物詩とも言える本CMシリーズの10年間の歴代ヒロイン、そしてタイアップソングを振り返ってみたい。
■2012 – 2013年 本田翼/GReeeeN「雪の音」
当時、ファッション誌『non-no』で専属モデルをしていた本田翼をイメージキャラクターに抜擢。キャッチコピーは「青春は、純白だ。」となり、共演した窪田正孝とのさわやかな恋物語が人気となった。本田が「かわいすぎる」とネットで話題を集め、本格ブレイクするきっかけとなるCMに。楽曲には、当時ブレイクしていたGreeeeNの新曲『雪の音』を採用。甘酸っぱすぎるゲレンデの恋を、見事に彩る作品としてヒットを記録した。
■2013 – 2014年 川口春奈/SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」
この年10月期ドラマ『夫のカノジョ』(TBS系)でゴールデンドラマ初主演を果たした川口春奈を起用。当初はポスターにSEKAI NO OWARIのDJ LOVEが登場する遊び心を見せたキャンペーンでその後、川口と柳俊太郎の起用が公開された。
■2014 – 2015年 広瀬すず/back number 「ヒロイン」
すでにモデルとして大活躍していた広瀬すずを起用し、この年映画デビューをした村上虹郎との淡い恋を描くストーリーを展開。キャッチコピーは「答えは雪に聞け。」で、テーマソングは「高嶺の花子さん」がヒットを記録したback numberが担当。「ヒロイン」は美しいメロディーが特徴的で、少年と少女の初恋に近い感情にうまくマッチしている。
■2015 – 2016年 山本舞香・平祐奈/MAN WITH A MISSION 「Memories」
山本舞香と平祐奈がダブルヒロインを務め、一緒にスキー旅行をする北村匠海を取り合うというコミカルな展開を見せたこの年。ロックシーンを沸かせていたMAN WITH A MISSIONとのコラボとなり、テーマソングの「Memories」は真っ白なゲレンデにピッタリなミディアムテンポのナンバーで、これまでの作品と違った世界観が注目を集めた。
■2016 – 2017年 桜井日奈子/[Alexandros]「SNOW SOUND」
「岡山の奇跡」と言われるかわいさで話題となっていた桜井日奈子を起用し、相手役には新進気鋭の俳優だった宮沢氷魚を抜擢。「冬が胸に来た。」をキャッチコピーにミステリアスな宮沢に恋してしまう桜井の姿を鮮烈に描いている。テーマソングを担当した[Alexandros]は、ハイトーンボイスを聞かせる「SNOW SOUND」を提供。ゲレンデに溶け込むようなサウンドを聞かせて、CMを大いに盛り上げた。
■2017 – 2018年 原田知世/松任谷由実「BLIZZARD」
映画『私をスキーに連れてって』の公開30周年を記念したコラボで、当時の映画の映像に、原田知世と三上博史がアテレコをするというギャグ要素の強いCMとなった。
■2018 – 2019年 松本穂香/sumika「ホワイトマーチ」
この年夏ドラマ『この世界の片隅に』で主演を務めた松本穂香をヒロイン、さらに伊藤健太郎を起用したWイメージキャラクターで作品を制作。ウェブ動画を中心としたキャンペーンとなり、スマホを意識した縦長の映像が公開された。「この雪には熱がある。」をキャッチコピーに、物語性のある新しい「JR SKISKI」を作り出す企画となった。
■2019 – 2020年 浜辺美波/Eve「白銀」
この年公開『映画 賭ケグルイ』で主演、『アルキメデスの大戦』『屍人荘の殺人』でヒロインを務めた浜辺美波をヒロイン、さらに前年『中学聖日記』でデビューし、人気急上昇中の岡田健史(現:水上恒司)を起用。前年同様にスマホを意識した映像や編集の作りで、2人の恋の行方を描きながらも、仲間たちとワイワイと楽しむ様子が中心の作品となる。楽曲にはEveのやさしいメロディーが印象的な「白銀」を採用。「この雪は消えない。」をキャッチコピーに、仲間たちと過ごす最後の冬の喜びや切なさを表現した。
■2020 – 2021年 本田翼/マカロニえんぴつ「メレンゲ」
新型コロナウイルスの影響で2021年3月から展開し、本田翼が8年ぶりに出演して話題に。若い男女の冬の恋を描くのではなく、コロナ禍とあってひとり旅をテーマにした内容に。「冬の空気を変えろ。」というキャッチコピーで、沈鬱としていた空気を吹き消すような美しいゲレンデでひとりスノーボードを楽しむ本田の笑顔も印象的。胸キュン恋愛モノではない新しい「JR SKISKI」のかたちとなった。
昨年は引き続き新型コロナウイルスの影響でヒロインを起用したキャンペーンは行われなかったが、行動制限のないこの冬、南沙良と「冬を取り戻すんだ。」というキャッチコピーでどのようなCMになるのか期待をしたい。