西島秀俊が主演を務め、濱田岳上白石萌歌が共演する2023年1月5日スタートのドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)の第1話で、西島がプロレスに挑戦することが明らかになった。オカダ・カズチカら新日本プロレスのレスラーから伝授された、華麗なリングインと必殺技を披露する。



【写真】カッコよく華麗なリングインを決める西島秀俊

 ミステリー作家・加藤実秋の同名小説を実写化する本作は、スネに傷を持つグレーな刑事たちが、秘密を隠しながら、互いに利用し合い、それぞれの正義を見いだしていく…という異色刑事ドラマ。西島が《見た目が極道の元マル暴オヤジ刑事》、濱田が《一見さわやかなのに大きな秘密を抱えたエース刑事》、上白石が《安定した就職先として警察を選んだやる気ゼロな新米刑事》にふんし、ワケありトリオを結成。警察組織の中で異質な存在=アウトサイダーである3人が持ちつ持たれつ、さまざまな難事件に挑んでいく。

 撮影されたのは、警視庁の組織犯罪対策部、いわゆる“マル暴”から所轄に左遷されてきた英児が、濱田演じる蓮見光輔ら桜町中央署の面々の前に初登場する第1話の冒頭シーン。桜町中央署管内の商店街で開催されていたプロレスの試合に不審者が乱入し、刃物を手に立てこもるという事態が発生。エース刑事の光輔が説得に当たっていたところ、突如、英児がリングに降り立ち、あざやかに容疑者を確保する―という流れで、破天荒な英児のキャラクターを印象づけ、光輔とのコントラストを一瞬で表現する重要な場面だ。


 今回、この撮影に真壁刀義、棚橋弘至、田口隆祐、オカダ・カズチカという、新日本プロレスのスター選手がゲスト出演。西島は撮影の合間を縫って事前にオカダからみっちり技を伝授してもらい、入念に準備を行って本番に臨んだ。

 撮影当日、ロケ先のとある商店街のイベント会場には巨大なリングが特設され、エキストラも多数集合。大がかりな現場を見て気合も高まったのか、西島も決意の表情で撮影を開始。まずは濱田やレスラーたちが見守る中、トップロープをひらりと飛び越えてリングインしたが、あまりにカッコよく決まりすぎて、会場中のスタッフ、エキストラが思わず拍手が沸き起こるほど。数々の映画&ドラマでスタントなしの激しいアクションに挑んできた西島は、リハーサル中、レスラーたちからアドバイスをもらうと、すぐに微調整するなど、さすがの身体能力を発揮。
本番で棚橋の得意技・スリングブレイド、オカダの必殺技・レインメーカーを颯爽と決めると、レスラーたちからも大きな拍手が送られた。

 撮影を終えた西島は、「リングに上がらせていただき、子どもの頃の夢がかなったような思いで、ものすごく興奮しました!」と感動の面持ちで、「ご本人の目の前で技を披露するのも正直緊張しましたし、選手のみなさんがやさしく教えてくださるので感動とうれしさと恐縮とがないまぜに…」と憧れのレスラーたちから指導を受けた心境を告白。達成感もひとしおだったようで、「連続ドラマのオープニングシーンとしては、最高のものを撮影させていただいたと思います」と自信を覗かせた。

 濱田も「僕は格闘シーンをリングサイドから拝見していたのですが、西島さん、さすがでした。そして感動したのが、選手ご本人に直々にレクチャーを受ける姿です。プロレスファンなら誰もが大興奮する光景を見ることができて本当に貴重な時間でした」と感謝した。


 レスラーたちも長時間におよぶ撮影を完遂したが、4人は西島の身体能力の高さを口々に絶賛。真壁は「すべての動きからひしひしとこだわりを感じ、プロの中のプロだなと思いました。まざまざと才能を見せつけられた!」と感心しきり。撮影当日、自身の決め技、スリングブレイドを伝授した棚橋も「西島さんはフィジカルが強くて運動能力も高い。パーソナルトレーナーに就いて、もう少し僕好みの筋肉に育ててみたい」と、西島の素質に魅了された様子。田口も「センスのよさを感じました。
ぜひ試合に出ていただきたい!」と熱望したほか、事前練習から付き合ったオカダも「すごい運動神経の持ち主! 今からでも二刀流で、プロレスラーという選択肢もアリなんじゃないかなと思いました」と太鼓判を押した。

 木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』は、テレビ朝日系にて2023年1月5日より毎週木曜21時放送(※初回拡大スペシャル)。

 ※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■西島秀俊(架川英児役)

――プロレスシーンに挑んだ感想を教えてください。

 リングに上がらせていただき、子どもの頃の夢がかなったような思いで、ものすごく興奮しました!

 最初に脚本を読んだときは正直なところ、実際こんなにすごいシーンが撮れるのだろうか、そして本当にスター選手の方々に出演していただけるのだろうか…と思っていたんです。どこか信じられない気持ちのまま現場に入りましたが、選手のみなさんとお会いして改めて衝撃を受けました。
僕は常々、格闘技には観客の心を“浄化”する作用があると思っているのですが、それを生業にしている方々のオーラが凄まじくて圧倒されたんです。

――練習の時の様子を教えてください。

 撮影前にお時間を頂き、オカダ選手に技を教えていただきました。とにかく手本が圧巻だったので…もう一生懸命に挑むしかありませんでした。本番前にもレスラーのみなさんからレクチャーしていただきましたが、感動して吐きそうな気分でした(笑)。ご本人の目の前で技を披露するのも緊張しましたし、選手のみなさんがやさしく教えてくださるので感動とうれしさと恐縮とがないまぜになって、“もう勘弁してください!”という心境に…。
連続ドラマのオープニングシーンとしては、最高のものを撮影させていただいたと思います。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

 プロレスって華やかであると同時に人生を象徴していて、観客のみなさんはそれを見て感動し、心浄化されたりすると思うんです。この『警視庁アウトサイダー』もコメディー要素もありながら、事件の背後にある人間ドラマを描くミステリー。作品の方向性を体現するようなみなさんに出ていただいて感動しています。視聴者のみなさんもぜひ一緒に、喜びと感動を味わっていただきたいですね。

■濱田岳(蓮見光輔役)

――プロレスシーンを収録した感想を教えてください。

 新日本プロレスのスター選手のみなさんとご一緒できて、ひとりの男子としてものすごく興奮しました。真冬の寒空の下、一切弱音を吐かない姿がカッコよくて勇気をいただきました。“こういう男になりたいな”と尊敬の思いで見ていました。  

 僕は格闘シーンをリングサイドから拝見していたのですが、西島さん、さすがでした。そして感動したのが、選手ご本人に直々にレクチャーを受ける姿です。なんてうらやましい(笑)! プロレスファンなら誰もが大興奮する光景を見ることができて、とても楽しかったですし、本当に貴重な時間でした。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

 新日本プロレスの選手のお芝居から幕を開けるドラマって、なかなかないと思います。選手のみなさんに大きな力をお借りしたので、その頑張りを僕らが受け継いで、より良い作品にしていかなければと強く思いました。第1話だけでなく、今後も期待してください!

■真壁刀義

 木村ひさし監督の作品はやっぱり面白いですよね。監督はこだわりが強くて、納得したものが撮れるまでやめないんです。職種は違うけどこだわりがあるっていうのは、僕らも同じです!

 西島さんは動きが美しかったですね。筋肉が躍動しているのを感じました。ちゃんと自分で体重をコントロールされていることもわかったし、まぐれでできているわけじゃないな、というのもすぐに伝わりました。すべての動きからひしひしとこだわりを感じ、プロの中のプロだなと思いました。まざまざと才能を見せつけられたんで、オレらも負けらんねぇなという気持ちになりましたね。

■棚橋弘至

 ドラマのスタート(1月5日)が、僕らの東京ドーム大会(1月4日)と1日違い。“一緒に頑張っていこう”というエールをいただいたような気持ちで、撮影に臨みました。僕らも気合が入りましたね。

 西島さんには、本番前に“スリングブレイド”のコツを伝授しました。スリングブレイドは1回転して相手をたたきつける技ですが、空中で横一線になるよう、足をもう少し高く上げた方がいいとお伝えしたんです。そうしたらさっそく取り入れてくださいましたね。西島さんはきちんとトレーニングされていて身体がバキバキだし、フィジカルが強くて運動能力も高い。西島さんのパーソナルトレーナーに就いて、もう少し僕好みの筋肉に育ててみたいぐらいです。

■田口隆祐

 新しいドラマの第1話の冒頭に新日本プロレスを呼んでいただくなんて、とてもありがたいこと。貴重な経験をさせていただきました。

 西島さんはロープも軽やかに飛び越え、技も華麗に決めていましたが、普通、なかなかできるものじゃないんですよ。思わず、「おぉっ!」と声が出てしまうぐらい素晴らしかったです。運動センスのよさを感じました。ぜひ新日本プロレスの試合に出ていただきたいですね。

 今回僕らの試合のシーンがなかったのは残念ですが、代わりに西島さんが華麗に技を決めてくださったので、ぜひ視聴者のみなさんにもプロレスを感じていただければうれしいです。

■オカダ・カズチカ

 撮影前に、スリングブレイドとレインメーカーの練習をしました。スリングブレイドは、僕は普段“食らう側”なので上手に教えられたか自信はないのですが、レインメーカーに関しては“腕をもう少し曲げて”、“しっかり胸からぶつかってください”など、しっかりと教えられたんじゃないかなと思います。

 西島さんは、すごい運動神経の持ち主ですね! いとも簡単にロープを飛び越えていましたし、アドバイスするとすぐにコツをつかんで実践されていました。今からでも“二刀流プロレスラー”という選択肢もアリなんじゃないかなと思いました。また、練習のときはケガをしないようにマットを敷いていましたが、本番ではマットも使わず、通常のリングで技を決めていたので、これがプロ根性なんだなと感じましたし、僕たちもレスラーとしてしっかりプロ根性を見せていかなきゃと思わされました。