毎月12日は育児の日。社会全体で子育てについて考え、地域が一体になって子育てしやすい環境づくりに取り組むきっかけの日にと、兵庫県神戸市の株式会社神戸新聞社が制定した。

近年、芸能界でも“パパ育休”が少しずつ広まり、話題を集めている。この記事では、育休を取得した男性有名人と、取得した理由や育休中のエピソードをまとめる。

【写真】育休を取得したパパ芸能人たち 育児の様子を写真でチェック

 近年、徐々に男性の育休取得が一般化している。そもそも「育児休業」は性別に関わらず取得でき、原則として、子どもが1歳になるまで利用可能だ。また育児休業が延長できる「パパ・ママ育休プラス」という制度や、2022年10月1日より施行された「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度を利用することで、家庭に合った育休の形を選択することができる。さらに、各企業が独自に定める「育児休暇」が取得できる場合もある。

つるの剛士

 タレントのつるの剛士は2010年、第4子が0歳のときに2ヵ月の育児休暇を取得。つるのは過去のインタビューにて「4人目が生まれる前の僕は仕事がものすごく忙しくて、家のことが何もできなくて、パンク寸前だった」(※1)と告白。「ベスト・ファーザー賞」の授賞式にて育休を取ることを宣言した。つるのは2016年にも1ヵ月の2度目の育休を取得。自身のブログでは「普段僕たちが仕事に出かけている時間帯に世の奥さま達は皆さんこんな大変な日々を過ごされているんだ」と改めて再確認したと明かし「『知れた、理解できた』ということが一番の収穫です」とつづっている。

 また、つるのは今年1月28日に自身のツイッターを更新。
「かれこれ10年以上言い続けてますが、“育児休業”は、育休でも育業でも育児のためだけでもない。子どもができて環境が変化する家庭内に理解者を増やし、家庭や夫婦の基盤を再構築させる“家庭訓練”だと思っています」と考えを語っている。

鈴木おさむ

 放送作家の鈴木おさむは2015年、第1子が生まれたタイミングで約1年の育休を取得。休業については「育休というより、父親になるための勉強」と語っていた。育休の理由について鈴木は過去のインタビューにて、妻の大島美幸を早く仕事に復帰させたかったからだと告白。大島は妊活のために仕事を休業していた。そのこともあり鈴木は、妻がなるべく安心して仕事に行けるようにしたいという思いで育休を取得したのだという。

 初めて子どもと2人きりになったときはドキドキしたそうだが「息子と2人きりでいると、だんだん友情が生まれてくるんですよね。2人で思い出をつくりたくて、よく散歩にも行きました」(※2)と振り返った。

ユージ

 タレントのユージは2022年、妻に愛を示そうという思いから1週間の休みを取得。ユージは『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系/毎週水曜21時)でそのときのことに関して「すべての育児、家事を僕がやってみる7日間にしてみよう」と決意したと告白。妻には「下手くそかもしれないけど、何もしなくていい」と話していたそうで、食事を作ったりオムツ替えをしたりなど「一度も弱音を吐かずにがんばった」という。


 しかし、休暇7日目の夜、妻の隣で「疲れた」と口にしたユージ。妻からは「7日で? 私明日から毎日なんだけど」と指摘されてしまったと明かした。

ベテランお笑い芸人やアナウンサーも“パパ育休”

土田晃之

 土田晃之は、第4子が生まれるときに1ヵ月の育児休暇を取得。土田は第4子が生まれた後に育休を取ったわけではなく、生まれる前に取得した。土田は過去のインタビューにて、育児休暇を取得した理由を妻のつわりが重かったこともあり、3人の子どもたちの面倒を見るためと語っており、レギュラーの1本以外の仕事は入れないようにしていたと明かした。

 弁当作り、食事作り、掃除洗濯をこなし、子どもたちの面倒を見る日々は楽しかったという土田。その反面で「僕は1ヵ月という期間が決まっていたのですごく楽しめたけど、専業主婦の人は365日24時間あの生活なんだと思ったら、大変さが分かりましたよ」(※3)と振り返っている。

国山ハセン

 元TBSアナウンサーで、現在ビジネス系動画コンテンツのプロデューサー兼タレントとして活躍する国山ハセンは、2022年第1子の誕生後、3週間の育児休暇を取得。国山はインタビューにて、育休について「育児を学び、家族と過ごす時間が増えたことはもちろん、自分の人生やキャリアと向き合うことができた有意義な時間でした」と振り返り「妻の1日の生活サイクルを知れたことも、相手を思いやる気持ちにつながっています」(※4)と育休で得たことを語っている。

 また同じくTBSアナウンサーとして育休を取得した蓮見孝之アナとの対談では、育休取得を決めた気持ちを「時事問題として番組内で男性育休を議論する機会があったり、ここ2~3年で取得者が徐々に増えている感覚もあって、自分ももし子どもを授かったら取得したいと漠然と思っていました。妻ともその気持ちは共有していて、きっかけがあったわけではなく自然な流れでしたね」(※5)と語っていた国山。先に育休を取得していた蓮見アナと「全く同じプランでとった」という国山は、男性の育休について「個人的には育休は是非とった方がいいと思っていて、誰かに相談されたら『この先の夫婦関係にも絶対にプラスになるよ』と勧めています」「とれないと思い込むのではなく、職場とちゃんとコミュニケーションをとってほしい」と思いを述べた。


■榎並大二郎

 フジテレビアナウンサーの榎並大二郎も2021年に2週間の育児休暇を取得。榎並アナはインタビューにて、最初は妻の出産のタイミングで長めの夏休みを取ろうとしていたと回顧。上長から「妊娠おめでとう! 育休はどうするの?」と声をかけられたことや、会社独自の制度を知って育休を取得することを決意したと明かした(※6)。

 育休の最終日、榎並アナは自身のインスタグラムにて「ものすごい早さで成長していく息子の姿をすぐそばで見守ることができ、妻とその瞬間を共有できたことはかけがえのない時間でした」と思いを告白。小さな命を守らなくてはならない重圧も大変なものだったと明かし「『ワンオペ育児』とならないように、パートナーや地域社会など周囲の協力が必須であると強く感じました」とつづった。

引用:「つるの剛士」ツイッター(@takeshi_tsuruno)
「つるの剛士」ブログ
「つるの剛士」ツイッター(@takeshi_tsuruno)
「鈴木おさむ」インスタグラム(@osamuchan_suzuki)
「ユージ」インスタグラム(@yujigordon)
「国山ハセン」インスタグラム(@hasen_kuniyama)
「榎並大二郎」インスタグラム(@enami_daijiro)
※1 つるの剛士さんに聞きました! 第3話 ミーテ

※2 鈴木おさむ「僕が育休をとったのは、妻を早く仕事に帰したかったから」周りの理解にも感謝 たまひよ

※3 土田晃之:第7回 1ヵ月育児休暇をとって、専業主婦の大変さが分かった mamastaセレクト

※4 育休は自分と向き合える有意義な時間 TBS INTERVIEW

※5 育休取得のTBS蓮見孝之アナ&国山ハセンアナ「目立つポジションこそ育休をとるべき」 VERY

※6 育休取得パパ【フジテレビアナウンサー榎並大二郎さん】育休を経験して得られた最大の成果とは? ベビモ

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