山田裕貴が主演する4月スタートのドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系/毎週金曜22時)に、追加キャストとして杉本哲太松雪泰子の出演が決定した。杉本はやさぐれサラリーマン役、松雪は人材派遣会社社長のキャリアウーマン役を演じる。



【写真】『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』主演の山田裕貴

 本作は、『恋はつづくよどこまでも』『着飾る恋には理由があって』など幅広い世代の女性たちに話題の作品を執筆してきた脚本家・金子ありさによる予測不能のヒューマンエンターテインメント。未来の荒廃した世界にワープした電車に乗り合わせた乗客たちが、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く。主人公のカリスマ美容師・萱島直哉役を山田、正義感あふれる消防士・白浜優斗役を赤楚衛二、高校の体育教師・畑野紗枝役を上白石萌歌が演じる。

 この度、電車に乗り合わせた乗客役で杉本哲太、松雪泰子の出演が決定。深い味わいのある演技で視聴者を魅了してきた杉本は、ただただ毎日をやり過ごし、死んだように生きている冴えないサラリーマン・田中弥一(たなか・やいち)を演じる。数々のドラマや映画に出演してきた松雪が演じるのは、一人娘を育てる母親であり、人材派遣会社を経営するキャリアウーマンの寺崎佳代子(てらさき・かよこ)。

 杉本演じる田中は、家族から相手にされず、職場では部下にも馬鹿にされ、孤独でやるせない日々を送っていたが、タイムスリップしたことで状況は一変。この電車の乗客の中では年長者であり、自分の主張を自由にできる。元の世界とは違うそんな状況に快感を覚えた田中が、乗客たちを仕切ろうとすることで、大きな混乱を巻き起こすことになる。

 松雪演じる寺崎は、会社の経営はまだまだ楽ではないが、娘が通う私立名門校のママ友やかつての同級生たちには虚勢を張り、SNSでは「リア充」ぶりをアピールし、絵に描いたような幸せを取り繕っている。本当は気持ちに余裕がなく、足りないものにばかり目がいくなかで、出張帰りにたまたまこの電車に乗り合わせてしまう…。現代のSNS社会に生きる働く女性が、何もない極限の状況下でどう行動していくのか注目だ。


 金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』は、TBS系にて4月より毎週金曜22時放送。

 ※杉本哲太、松雪泰子のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■杉本哲太(田中弥一役)

今回、初共演の方が多く緊張していますが、その分これから撮影に入るのが大変楽しみでもあります。
僕が演じる田中弥一は、職場でも家族の中でも取り残されて居場所を失くしているお父さんです。そんな状況の人間が皮肉にも突如自由を手にしてしまう。果たして全てから解放された時に人はどうなるのか? 極限の状態に置かれたとき、人は何を考えどう行動するのか? 今何が起きても不思議ではない世界で、自分の身に置き換えてドラマの世界に没頭していただけたらと思います。

■松雪泰子(寺崎佳代子役)

ペンディングされた列車の中で、極限状態に追い詰められていく人々が、それまでの個々の人生に改めて向き合う事になっていきます。そして各々に道を見出していく過程には、混乱もあり、離脱するものもあり、それとは対極に現実の生活の中では、手にすることができていなかった真の愛を見出していく者もいます。
極限状態の中で人はどの様に変容するのか、生きるという事はいかなる事か。その変容の様を丁寧に演じたいと思います。
今回はペンディングされた世界に閉じ込められる、1人の女性を演じます。極限状態における群像劇。
チームの一員として、これからみんなで丁寧に作り上げていきたいと思います。

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