乃木坂46の鈴木絢音が10日、都内にて書籍『言葉の海をさまよう』刊行を記念した囲み取材に出席。10年間のグループ活動で「弱くなった」と自身の変化を振り返る場面があったほか、自身のグループ卒業後についても言及した。
【写真】囲み取材に出席した鈴木絢音 卒業後のことについても語った
同書は、辞書への強い愛を持つ鈴木と辞書を作る人々との対談集。鈴木が、辞書の編さん者、編集者、校正者、印刷会社、デザイナーらに話を聞く様子のほか、写真家・新津保建秀による鈴木の撮り下ろしカット、鈴木が辞書への愛を語るエッセイが収録されている。
改めて「辞書がお好きなんですか」と聞かれた鈴木は、少し間を置いてから「はい、大好きです」と照れ笑い。続けて「今回、こうして対談させていただいた皆さんが 本当に辞書がお好きな方だったので、私なんかが好きと言っていいのか、自信を持って言えなくなってしまったところはちょっとあります」と本音を漏らした。
書籍に関しては「形に残ることがとてもうれしいです」と喜びをかみ締めた上で、辞書について「好きな方はたくさんいらっしゃると思うので、大きい声では言えないですけれど、(以前よりも)大好きになりました」と語った。
また、3月28日に控える「鈴木絢音 卒業セレモニー」を持って乃木坂46を卒業する心境を尋ねられると「ちょっとだけ寂しいなと思う部分もありつつ、これからのことが、これからの自分自身のこともそうですし、乃木坂がどんな感じで進んでいくのかなという未来を楽しみに思うようになりました」とコメント。卒業後の活動は「まだなにも決めていないです」とし、「ちょっとだけお休みをして、その時に考えようかな」と口にした。
■「本当に楽しい10年だった」
3月3日に新型コロナウイルス感染が確認されていた鈴木だが、現在の体調は「ばっちりで、今日の会見をとても楽しみにしてきました」と良好な様子。「後遺症もなく、ばりばり元気です」とアピールした。
乃木坂46のメンバーとして過ごした10年については「本当に楽しい10年だった」としみじみ。さらに「私自身、一人でいることとかを寂しいって感じない“強い人間”だったんですけれど、乃木坂に入って、たくさんの方の優しさに触れて、一人ってこんなに寂しいんだなとか、孤独感ってこういうことを言うんだなっていうのに気付けて、ちょっとだけ人間らしくというか、弱くなったなって思っちゃいます。でも、それだけすごくたくさんの方から愛をもらったっていう証拠だなと思います」と自身の変化を振り返った。
さらに卒業当日を想像し「本当に乃木坂のことが大好きなので、まだまだこのグループにいたいと思っちゃいそうな気がしています」とも吐露。3月4日に愛知県・バンテリンドームで始球式を行ったメンバーの久保史緒里にも触れ、「野球好きなのは知っていましたけど、プレイヤーとしての史緒里ちゃんを見たことがなかったので、ちょっと感動しちゃいました。『すごい!』と思ってうれしくなりました」と笑顔を浮かべていた。