かつて“ロマコメの帝王”の異名で鳴らしたヒュー・グラント。最新作では人気ボードゲームを実写映画化した『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』に悪役で出演しているが、そんな彼が、履歴書から消し去りたい作品を明かした。



【写真】ひどいウィッグにひどいハット!? ヒュー・グラントが履歴書から消したい『ヒュー・グラントの浪漫騎士』

 先週ヒューは、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』で共演するクリス・パインと共に、人気トーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』に出演。クリスと共に、答えにくい質問に答えるか、ゲテモノを口にするか、究極の選択を迫るゲーム「Spill Your Guts or Fill Your Guts」に挑戦した。

 司会のジェームズ・コーデンから、履歴書から消し去りたい作品を答えるか、芋虫とマヨネーズのシェパーズパイを食べるかと迫られたヒューは、「もう何十年も評価が悪いことの専門だから、全部消してかまわないけれど」とコメントしつつ、「自分の演技が悪いと言うのはいいけれど、他の素晴らしい共演者たちを悪く言うことは出来ないからジレンマだ…」と述べ、渋い顔で苦悩する様子を見せた。しかしその後あっさり、1988年のテレビ映画『ヒュー・グラントの浪漫騎士』(原題:The Lady and the Highwayman)のタイトルを挙げた。

 本作は、バーバラ・カートランドのロマンス小説『Cupid Rides Pillion(原題)』を基に映画化したロマンティック・アドベンチャー映画で、1660年代を舞台に、ロマンスと裏切り、嫉妬、強盗、殺人、陰謀が描かれる。ヒューは本作で、ルーシャス・ヴァイン卿を演じた。


 「僕はハイウェイマンで、セクシーなハズだった。ところが、低予算とひどいウィッグ、ひどいハットで、まるでアニメの『わんわん保安官』みたいだった。演技するとき高ぶると、僕は2オクターブくらい声が高くなるけれど、わんわん保安官の口調とそっくりだった。憐れだったよ」と述べた。

 ヒューは90年代から2000年代にかけてロマコメ映画で人気を博したが、その後演技の幅を広げ、近年は若い男性の恋人を殺そうとした実在の政治家を演じた『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』や、ニコール・キッドマン共演の『フレイザー家の秘密』でエミー賞にノミネートされるなど、高評価を得ている。

 『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』は公開中。