鈴木京香が主演するドラマ『この素晴らしき世界』が、フジテレビ系にて7月期・木曜劇場枠(毎週木曜22時)で放送されることが決定した。鈴木は20年ぶりのフジテレビ連続ドラマ主演。
【写真】木村佳乃、沢村一樹、マキタスポーツが共演! 『この素晴らしき世界』キャスト陣
本作は、平凡な生活を送る“主婦”が、ひょんなことから芸能界で活躍する“大女優”になりすましながら二重生活を強いられてしまう“なりすましコメディー”作品。完全オリジナルストーリーとなる本作で、鈴木は普段はスーパーマーケットでパートとして働く主婦と、大物女優という真逆な性格&生活を送る一人二役を演じる。
浜岡妙子(鈴木)52歳は年上の夫・浜岡陽一(マキタスポーツ)と息子のあきらと暮らす、どこにでもいる平凡な主婦。子育てとパートに追われながら、これといった趣味もなくただただ生きてきた。主婦業とパートをこなしながらも「お前は社会を知らない」と陽一とあきらからは低く見られる日々。そんな中、妙子はパート先や日常生活の中で誰かに尾けられているような、監視されているような、妙な視線を感じるように。陽一に相談するが、「意味なく不安になるのも更年期なんじゃ…」とまったく取り合ってもらえない。
視線を感じるようになってから2週間ほどたったある日、妙子の前に西條隼人と名乗る者が現れる。それは女優・若菜絹代の事務所関係者だった。西條は若菜が週刊誌のスキャンダルがきっかけで若菜が国外へ失踪してしまったことを伝え、その若菜の身代わりとしてスキャンダルの釈明会見に出席してほしいと妙子に頼む。
突拍子もない内容に妙子は断るが、身代わりを務めることで得られる高額な報酬が頭から離れないのだった…。後日、西條らの説得と高額報酬につられて会見に出席することになった妙子。会見当日、若菜が所属するプロダクションの社長・比嘉莉湖(木村佳乃)と、若菜の夫・水田夏雄(沢村一樹)と出会い、いよいよ会見本番を迎えるのだが―。
ストーリー前半は“平凡な主婦が家族にも内緒で女優の替え玉を演じるドタバタ劇を描くコメディー、後半部分では芸能界や一般社会の不正や矛盾に立ち向かっていく社会派ドラマの様相を強めていく。家族から「社会を知らない」とさげすまれている主婦・妙子と、妙子がなりすまし生活をする原因となった女優・若菜。常識人で普通な主婦と、周囲から“悪魔のような女”と恐れられる大女優という180度違った鈴木の表情を楽しめる。
そして、主題歌は小田和正の「what's your message?」に。同曲は、本作のために書き下ろされた新曲で、本日より配信が開始される。
鈴木は約20年ぶりのフジテレビ連続ドラマ主演について、「もう20年もたつのですね。時が過ぎてゆく早さに驚いています。おかげさまでこれまでもすてきなドラマにたくさん参加させていただきました。
木村は「以前もご一緒させていただいたことがございますが、今回は鈴木京香さんと2人のシーンがたくさんあり尊敬する先輩なので、とっても楽しみにしております!」と期待を口に。
沢村は「あれ? 木曜よる10時枠の出演っていつ以来だっけ…?と思い、調べたら鈴木京香さんとの初共演『彼女たちの結婚』、『白い巨塔』以来20年ぶりでした。京香さん、木村佳乃さんとは何度か結婚した仲なので、チームワークのいい作品をお届けできるのでは」と話す。
マキタスポーツは「鈴木京香さんとは夫婦役ということで一緒のシーンが多いので、どういった夫婦になるのか楽しみにしています」とコメント。
小田は「ドラマの主題歌を書くことになった。“コメディー”だと言う。楽しい曲がいいと言うことだろうか。しかし、気をつけなければいけない。コメディーにこそ強いメッセージが隠されている。台本を眺めつつ書いた。
木曜劇場『この素晴らしき世界』は、フジテレビ系にて7月より毎週木曜22時放送。
コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■鈴木京香
――フジテレビ連続ドラマ主演は約20年ぶりです。今作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。
「もう20年もたつのですね。時が過ぎてゆく早さに驚いています。おかげさまでこれまでもすてきなドラマにたくさん参加させていただきました。連続ドラマの現場でどれほどのいい時間を過ごさせていただいてきたのかと、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。今作は20年前といわず、35年前くらいの気持ちに戻って“この素晴らしきドラマ”を楽しみたいと思っています」
――今作は一人二役、二重生活がキーワードとなりますが、意気込みをお聞かせください
「一人二役を演じるのは初めてです。外見的な違いを工夫することも楽しいですし、それぞれの女性の生きてきた人生の違い、考え方の違い、愛情の持ち方の違いを、表情や仕草だけでも再現できたら。そして最終話ではそれぞれが違う世界を知り、ほんの少し成長できたらいいですね」
――完全オリジナル作品となりますが、台本を読んでみての感想を教えてください
「懐かしいようで新しいドラマになると思いました。
――撮影で楽しみなことはありますか?
「佳乃さんとは今回で二度目の共演になります。前回とはお互い全く違うキャラクターですから、ご一緒するのがとても楽しみですし、いつも現場を盛り上げてくださる沢村さん、マキタスポーツさんと、みんなでいたわり合いながら(笑)、夏の暑さに負けず撮影を進めていきたいと思います」
■木村佳乃
「今まで、仕事上、いろいろなタイプの女性社長に接する機会がございました。今回は、今までの経験を生かし、女性が芸能事務所の社長をやる上での困難、またやりがいなどをしっかりと表現するのが私の役割と思っております。また、以前もご一緒させていただいたことがございますが、今回は鈴木京香さんと2人のシーンがたくさんあり尊敬する先輩なので、とっても楽しみにしております! ストーリーはまさに、芸能界の裏側が描かれており、大変興味深く読みました。そしてなんと、初のバーバ役でとってもうれしいです!」
■沢村一樹
「あれ? 木曜よる10時枠の出演っていつ以来だっけ…?と思い、調べたら鈴木京香さんとの初共演『彼女たちの結婚』、『白い巨塔』以来20年ぶりでした。京香さん、木村佳乃さんとは何度か結婚した仲なので、チームワークのいい作品をお届けできるのでは。また、初共演のマキタスポーツさんの味のあるお芝居を間近で見られるのも楽しみです! 出来上がった台本は、あっという間に読み終えてしまいました。コメディーでもあり、サスペンスでもあるので平野(眞)監督の演出が楽しみです。ネタバレにならない範囲でお答えすると…私の役は、かなり怪しいです」
■マキタスポーツ
「俳優を本格的に始めて10年以上になりますが、フジテレビで初のレギュラードラマが決まり、非常に光栄でした。また完全オリジナル脚本というのも楽しみです。皆さんとじっくり共演したことはないので、どのシーンも楽しみにしています。特に鈴木京香さんとは夫婦役ということで一緒のシーンが多いので、どういった夫婦になるのか楽しみにしています。
■小田和正
「ドラマの主題歌を書くことになった。“コメディー”だと言う。楽しい曲がいいと言うことだろうか。しかし、気をつけなければいけない。コメディーにこそ強いメッセージが隠されている。台本を眺めつつ書いた。『what’s your message?』と言う曲になった」
■プロデュース・鈴木吉弘(フジテレビ編成制作局ドラマ・映画制作センター)
「完全オリジナルで、大人のためのコメディードラマを作りたいと思いました。木曜日の夜に、家族でケラケラと笑いながら、楽しんでいただけたらと思います。日本最高峰のコメディエンヌ・鈴木京香さんを主演に、木村佳乃さん、沢村一樹さん、マキタスポーツさんという演技派の方々との掛け合いが、毎週繰り広げられることになります。きっと痛快で軽妙な、素晴らしい世界観を作り上げてくれるだろうと、今から撮影が楽しみでなりません。