『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』を手掛けたA24が贈る、夢見る少女がシリアルキラーへと変貌していく姿を描く映画『Pearl(原題)』が、邦題を『Pearl パール』として7月7日より公開されることが決定。予告編、日本版ビジュアルが解禁された。



【動画】パールを演じるミア・ゴスの怪演ぶりが強烈! 映画『Pearl パール』予告編

 本作は、第95回アカデミー賞で7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を手掛けた気鋭の映画スタジオA24製作の最新作。ホラー映画『X エックス』(2022)の前日譚を描いたもので、現在製作中の完結編『MaXXXine(原題)』とあわせA24初の三部作としても注目されている。

 主人公は、ダンサーを志ざし、スターの華やかな世界に憧れるパール。人里離れた農場で、厳格な母と体が不自由な父に育てられた彼女の愛への渇望が、スターへの夢を育むが、両親からの異常な愛がその夢を腐らせていく。そして、籠の中の無垢なる少女が抑圧から解き放たれたとき、比類なき無邪気さと残酷さをあわせもつシリアルキラーが誕生する…。

 監督・脚本は『X エックス』に続けてタイ・ウエストが担当、『X エックス』で主人公のマキシーンと、最高齢のサイコキラー・パールを一人二役で演じたミア・ゴスが、本作でも若かりし頃のパールを演じた。
ミアは主演のほか、脚本とエグゼクティブ・プロデューサーとしてもクレジットされている。

 すでに世界の国際映画祭を席巻し、巨匠マーティン・スコセッシ監督が「ワイルドで魅力的。我々をもてあそぶ傑作!」と絶賛している本作。予告編は、そんなスコセッシ監督のコメントと、少女パールが「世界中が知る大スターになるわ。私は特別なの」とミュージカルスターへの夢をふくらませる姿から始まる。

 そして、1928年のミュージカル作品『Good Boy』のために書かれ、マリリン・モンローが歌ったことで有名になった楽曲「I Wanna Be Loved By You(愛されたいのに)」をアレンジした曲が印象的に流れる中、夢を閉ざされてしまったパールが、残虐な人間へと変貌していく様が描かれていく。
パールを演じるミアの怪演ぶりが強烈な印象を与える、刺激的な予告編となっている。

 日本版ビジュアルは、グラフィックデザイナーの大島依提亜が手掛けたもの。「スターになるの」とかわいらしい笑顔をみせる無垢なパールと、その血だらけの手の間に、斧を振り下ろす、覚醒したシリアルキラー・パールの姿が描かれている。日本ビジュアル向けに、英字部分を含めてロゴも新たに作成され、テーマカラーの「赤」が映えるヴィンテージ感ある仕上がりとなっている。

 映画『Pearl パール』は7月7日より全国公開。