GACKTが「アントキノイノチ」を絶賛、「大切なことをあらためて思い出させてくれた」
いまテレビでずいぶん見かける名前と顔だけど、そもそも「ジュパン? なんて読むの?」という人も多いことだろう。
正解は、「やまざきしげのり」。
名前の読みにくさもさることながら、気になるのは、この人の「薄さ」。顔も薄ければ、印象も薄い。世間的には「あ~、『タモリ倶楽部』でいつもなんだか隣に座ってる人?」というイメージの人が多いのではないだろうか。
実は本体は人間じゃなく、メガネのほうなんじゃないかと思うほどの薄さだ。なのに、なぜか不思議と気になる。
本業は「役者」。八嶋智人らが旗揚げした劇団「カムカムミニキーナ」に参加したことが始まりという。
トーク番組などに出る際、よく話しているのが、「俳優になって仕事がなく、バイトばかりしているときに、八嶋智人の結婚式で2次会の司会に指名され、その場にドラマのプロデューサーがいたことから、ドラマ『天体観測』のレギュラー出演が決まった」というエピソード。
「八嶋さんがいなかったら、今の自分はいない」という発言も、様々な番組でしている。 さらに気になるのは、薄い印象にもかかわらず、本業・役者にもかかわらず、トーク力は長けていること。
パブリックイメージでもありそうな「『タモリ倶楽部』の人」が、お昼に出張したような「笑っていいとも!」テレフォンショッキング出演時(10月14日)には、次のようなやりとりがあった。
「榮倉奈々さんからのメッセージ。『顔が本当に薄味ですね』」(タモリ) 「タモさん、タモさん、タモさん、タモさん、ウソは良くないです、全国にウソは言っちゃいけない(山崎)」
「あ、そうですか」
オマケに本人が、こんな自覚的発言?もしている。
「あの~本当に僕、存在感とか華とかがないんですよ。ドラマの現場でカメラの前ずっと立ってんのに、助監督が『山崎さん呼んできて~』って言っちゃうような。それぐらい華もオーラも何にもないんです」。
フツウはクセになるものって、人も食べ物も「アクが強い」「ちょっとニオイがキツイ」ものが多い気がするのに、薄味なのに妙に気になる、美味しいのか美味しくないのかわからないのに、ふと食べたくなる「不思議な珍味」なのかもしれません。(文:田幸和歌子)