松岡茉優と窪田正孝がダブル主演する映画『愛にイナズマ』の追加キャストとして、仲野太賀、趣里、高良健吾、MEGUMI、三浦貴大らの出演が発表された。

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 本作は、だまされて大切な夢を奪われた花子(松岡)と空気の読めない不器用な正夫(窪田)が運命的な出会いを果たし、10年以上音信不通だった花子のどうしようもない父(佐藤浩市)と、二人の兄・長男の誠一(池松壮亮)、次男の雄二(若葉竜也)の力を借りて、夢を奪った社会に反撃を仕掛ける物語。

アフターコロナの世界を舞台に、不器用でも精一杯生きる人々を、ロマンスと希望とユーモアをちりばめながら圧倒的熱量で描き出す。

 今回発表されたのは、松岡演じる花子と窪田演じる正夫を取り巻く9名の追加キャスト。

 社会から理不尽で衝撃的な仕打ちを受ける新人俳優役には仲野太賀。徹底的にマニュアルを順守する機械のような携帯ショップの店員役には趣里。前時代的なパワハラ社長役を高良健吾。責任逃れをするひきょうな映画プロデューサー役をMEGUMI。
自己中なセクハラ助監督役を三浦貴大。従業員の人生を大切にする運送会社の社長役に北村有起哉。社会の不条理を知りながらも懸命に生きる料理屋の店主役を益岡徹が演じる。そのほか、中野英雄、鶴見辰吾(声の出演)と名優たちが集結した。

 追加キャストのコメントは以下の通り。

■仲野太賀(落合役)

 俳優という職業の危うさ、俳優のみならず時代の流れに抗いようのない人間の弱さを表現出来ればと思い臨みました。
僅かなシーンでも、責任と挑戦を与えてくれた石井監督に感謝します。完成作を拝見したのですが、俳優陣の最高の演技合戦に惚れ惚れしました(実際は大爆笑)。あのシーンもう一回観たいな…。是非楽しみにしていてください!!

■趣里(携帯ショップの女役)

 初の石井組、とても嬉しかったです。少しの参加でしたが、素晴らしいキャストスタッフのみなさんと、心地よい緊張感の中お芝居できたこと、現場を楽しむということを、石井さんが導いてくれて、自分の財産となりました。石井ワールド!ぜひお楽しみください。


■高良健吾(ホテルの社長役)

 20歳の頃に石井裕也さんの監督作品『ガール・スパークス』を観て衝撃を受け、それから石井裕也さんの作品は注目して追いかけていました。そして、やっと念願の石井組。台本が届いた時は嬉しかったですね。出番は少しですが現場を満喫する事ができました。現場の印象的な記憶といえば芝居を見つめる石井さんの目、姿勢。怖くて、信頼できる、大きな存在でした。
緊張したなあ、笑。オリジナル脚本の『愛にイナズマ』が、どんな仕上がりになっているのか僕自身も楽しみです。

■MEGUMI(原役)

 石井組に初参加させていただきましたが、こういう役は意外とやったことがなくて難しかったです。悩みながらも皆さんからたくさんの刺激をいただいて、ものすごく楽しくお芝居をさせていただくことができました。

■三浦貴大(荒川役)

 こんなやついてほしくない。でもどこかにはいそう。
そんな人物を目指して、荒川を演じました。改めて、演技は自由で、困難で、楽しいものだと、石井監督に教えてもらいました。『愛にイナズマ』楽しんでください。

■鶴見辰吾(佐々木智夫役 ※声の出演)

 試写を観終わってすぐ、石井さんの最高傑作なんじゃないかと感じた。自分が関わってる作品なのに、構わず大きな拍手を送った。唸らせるのは、友人の中野英雄が太賀と親子共演してたこと。
これが親子の初共演? 何はともあれ、タイトル通り、愛にあふれた映画だ。観劇後に自分の家族や友人を思い出しながら余韻に浸って欲しい。

■北村有起哉(配送会社の社長役)

 まずこの映画を見て、もうコロナ禍を忘れかけてた自分にギクリとした。ついこないだのことなのにヒリヒリと思い出しながら。この家族を眺めてて、まさに突発的にうたれました、いくつもの落雷に。マスクをしたことがある人にぜひ見ていただきたいです。

■益岡徹(則夫役)

 一回だけの人生、なにか苦しいことがあっても、一人で抱え込む事ことはない。家族や友人だけではない、助けてくれる誰かは、味方になってくれる誰かは、きっといる、大丈夫だと、人が人と関わる事を、ぼんやりと忘れてしまってたことを、思い出させてくれました。

 映画『愛にイナズマ』は、10月27日より全国公開。