Snow Man・目黒蓮が連続ドラマで初の単独主演を務め、俳優の佐野勇斗と共演する金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系/毎週金曜22時)。本作で初共演を果たす2人に話を聞くと、早くも息ぴったりなトークを展開。

ちょっぴりSっ気が見え隠れする目黒×翻弄されながらもなんともうれしそうな佐野による、“(笑)”あふれるインタビューをたっぷりお届け!

【写真】目黒&佐野に今田美桜、福本莉子はどう絡む? 『トリリオンゲーム』人物相関図

◆「第一印象はインスタライブを見て…」(目黒)「それは…」(佐野)

 本作は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による同名漫画のドラマ化。主人公である“世界一のワガママ男”のハルと、“気弱なパソコンオタク”のガクという正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメントだ。

 目黒は、類まれなるコミュニケーション能力で老若男女あらゆる人からモテる、まさに天性の人たらしのハルを、佐野は、人とのコミュニケーションは苦手だが、優れたプログラミングスキルが武器のごく普通の心優しい青年・ガクを演じる。

――今回が初共演となるお二人ですが、お互いの第一印象はいかがでしたか?

目黒:佐野君と共演とうかがって、佐野君のことを詳しく調べようとしたところ、インスタライブ…。

佐野:それはなんとも…(笑)。

目黒:インスタライブで、キッチンで作業しながら流ちょうにしゃべっている姿が出てきまして、すごい面白い方だなと(笑)。実際にお会いしてみると、ビジュアルがすごいガクだなと思いました。(インスタライブでは)ガクよりもめっちゃ流ちょうにしゃべっていましたが(笑)。

佐野:入りとしては…(笑)。僕はもちろん目黒さんのことは知っていましたし、原作も知っていたので、今の世代でハルをできるのは目黒さんしかいないな、ぴったりだなって思いました。

実際にお会いした印象は、すごい無茶ぶりが多い(笑)。番組のSNS用の撮影で、「よし!バズらせるために頑張ろう!」みたいなことをおっしゃるので、“頑張ってくださるのかな? 何を言ってくださるんだろう?”と思っていると、「じゃ、佐野君よろしく!」と基本8割くらい僕に丸投げをしてくる(笑)。


あとは、本人を前にしてあれですけど、すごく真面目で礼儀正しい方です。学ぶことがすごく多いです。

◆撮影の裏でもたっぷりコミュニケーション

――演じられるキャラクターはどんな人物でしょうか。

目黒:ハルは、自分の素の性格とはけっこう反対のほうにいるんですけど、だからこそ挑戦する意味があると感じました。共通点もまったくないわけではなくて、人生においてハルとガクが駆け上がっていく感じが、自分の人生も最初何もないところから、素でこれは無理じゃないかと思うこともたくさんやってきて、そういう上がっていく感じというのはリンクする部分がありますね。

テンション感は全然違うところもありますが、どのくらいの度合いで表現するのか、原作がすごく面白いので原作のテンションでやるのかなど、監督と3人で話して、普段の素の僕とは違いますがいろいろ研究しながら演じています。

佐野:僕もパブリックイメージで言うと、ハルに近いイメージを抱く方も多いと思うんですけど、ガクに近いなと思うことも多くて。意外とちょっと人見知りなところもあったり、そういう自分の中でリンクしている部分をうまく織り交ぜながら演じようと思っています。

――ハルとガクの関係性が物語の軸となると思いますが、意識していることはありますか?

目黒:今までやらせていただいた役柄が物静かな感じが多かったので、なんとなく現場でもそういたほうが、お芝居に入っていきやすいタイプでした。でも、今回は今までと全然違う役柄なので、意識せずに撮影に入っていきやすいように、役に近い自分で撮影の裏でもいるようにしています。

だから、佐野君にもちょっと無茶ぶりをしてみたり(笑)。裏でもそういうふうに役に近い関係性でいられたら、本番もやりやすいですし、たくさんコミュニケーションを取っていこうと意識してます。


佐野:休憩中もお話させていただくんですけど、その感じが芝居にも出始めていますね。アドリブとかも、ハルが主導でガクを困らせることも多くて。すごく考えてやってくださるので、序盤でもうこの関係性ができ上がっているというのは、これからがすごく楽しみだなぁと思います。

目黒:SNSの撮影で無茶ぶりしたときに困った感じの佐野君の顔も、本番中いきなりアドリブを言ったときに、役としてちょっと困ってアタフタしてるガクの表情もそのままリンクしているなと思います。

佐野:それで言うと、困っている僕の顔を見ている目黒さんの表情は、「あ、ハルだ!」と毎日思っています。大爆笑している感じも、めっちゃハルっぽいなって思います。

――撮影中に発見した、お互いのここはすごい!と思うところはありますか?

目黒:ご飯を食べながら撮るシーンで、ハルはガツガツ食べるのに、ガクは全然食べないシーンがあって。こんなにおいしそうなものを目の前にして食べないっていう気持ち、すげえなって(ニヤリ)。

佐野:そこで食べるほうがやばいですよ。台本に食べないって書いてあるのに!(笑)

目黒:めっちゃおいしそうなチャーハンとか目の前にあって、食べたいだろうに我慢していてえらいなって。

佐野:僕のこと犬だと思ってます?(笑) 成人男性なら当たり前なんですよ!

僕は、真面目っぽくなりますが、目黒さんの口癖って「ありがとうございます」なんですよ。口癖が「ありがとうございます」ってとてもすてきだなと思って。
大人になってくると雑になりがちですが、それをちゃんとはっきり丁寧に言えるのはすごいなって。それから僕も意識するようになりましたね。以上です、ありがとうございます(笑)。

目黒:(笑)。でも、本当に佐野君と一緒にできてよかったなって思います。これからの関係性がさらにどうなっていくのか自分でも楽しみなくらい、すでに関係性ができているのでありがたいですね。

佐野:目黒さんにとっては当たり前なのかもしれないですけど、1シーン1シーンすべてに今できるすべてを注ぎ込んでいる感じを見ていてすごく感じます。監督の意見とかも柔軟に聞いたうえで、ディベートしたり、すごく考えてやってらっしゃるので、「すごいな」より前に尊敬がくるというか。学ぶことが本当に多いですね。

◆目黒蓮に佐野勇斗が盛り上がるインスタライブのコツを指南?

――休憩中にはどんなお話で盛り上がっていますか?

目黒&佐野:……(沈黙)。

佐野:仲悪いみたいじゃないですか!(笑)

目黒:あれじゃない? …あ、いや。わかんないな。
言っていい話じゃないか…。

佐野:僕も3つくらい浮かんだんですけど、言えなかったです(笑)。

――共通点としましては、サッカーですとか…。

目黒:あぁ、サッカーか…。

佐野:これ、めちゃくちゃ仲悪いですよ!(笑)

目黒:(笑)。

――すっかり仲良しなお二人ですが、お互いに質問してみたいことはありますか?

目黒:どうやったらそんなに面白くインスタライブできますか?(ニヤリ)

佐野:それは、もはやいじってません?(笑)

目黒:僕も1回やったことあるんですけど、いまいち上手くできなくて。無音になったり…。

佐野:無音!? インスタライブで!? 僕、教えます!(笑)

目黒:どうやったらそんなに面白くできるのかなと。マジでマジで(笑)。

佐野:コツは、いかにしゃべり倒せるかですよ(笑)。

僕が目黒さんに聞きたいのは、なんでそんなに謙虚なんですか?っていうことですね。目黒さんにはもうちょっと調子に乗ってほしい(笑)。


目黒:調子に乗ってほしいって(笑)。

佐野:目黒さんとの共演ではかなり自分を見つめ直す機会を頂いてます。口癖もそうだし、スタッフさんへの接し方も素晴らしいなと思うことが多くて。

“それはなぜなのかな?”と思って、昨日も「ご家族が素晴らしいんですか?」って聞いちゃいましたけど(笑)。

目黒:いきなり、「お父さんって厳しかったですか?」って言われて(笑)。「やっぱり! お父さんだと思いました。僕の家はお母さんでした」って(笑)。

――お話も尽きませんが、最後に作品を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

佐野:自分たちでも笑ってしまうシーンがあったり、家で台本を読んでいるだけでは生まれない自分の表情があったり、2人のコンビネーションだからこその“楽しいな”って思えるシーンがあるのがうれしくて。今後そういう瞬間が目黒さんとならもっと作れそうだなと思うので、期待してください。

目黒:大きい夢みたいなものを言いづらい世の中だと思うこともあるのですが、「もっと夢を持っていいんだ」「でかい夢を口に出してもはずかしくないんだ」と見てくださる方に思ってもらえるような作品にしていけたらいいなと思っています。ぜひ楽しみに待っていてくださったらうれしいです。


 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』は、TBS系にて7月14日より毎週金曜22時放送(初回は15分拡大)。

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