福原遥と深田恭子がダブル主演を務める火曜ドラマ『18/40(エイティーン/フォーティー)~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系/毎週火曜22時)。年の差を超えたシスターフッド(女性の絆)がテーマの本作で、生き方や恋に悩み葛藤する主人公を演じる2人に、演じるキャラクターへの思いや見どころなど、たっぷりと話を聞いた。
【写真】初共演で早くも仲良しな福原遥&深田恭子
◆初共演の福原遥&深田恭子 お互いの印象は?
福原演じるキュレーターになるという夢に向かって歩きはじめた18歳の妊婦・仲川有栖と、深田演じるアラフォーで恋を後回しにしてきたアートスペシャリスト・成瀬瞳子の2人の女性が、ひょんなことから出会い、交流を重ねる中で絆を紡ぎ、またそれぞれが訳あり男子と恋に落ちる姿を描くラブストーリー。タイトルの『18/40』は、主人公2人の年齢を表している。
――今回の作品のオファーをお聞きになった時の感想はいかがでしたか?
福原:ゴールデンのドラマの主演をさせていただけるというのが、本当にびっくりしました。自分の中でもずっと憧れていたので、本当にうれしかったですね。しかも、深田恭子さんとご一緒できるということで、ずっとお姉ちゃんが欲しかったので、深田さんと姉妹のような、友達のような、お互いが支え合う近い関係の役柄を演じられることが個人的にすごく楽しみだなっていう思いでいっぱいでした。
深田:有栖と瞳子の関係性というのはなかなかないものだなというふうに感じました。シスターフッドという言葉も私自身なじみのない言葉で、こういう関係もあるんだなと思って。なにか2人に通ずるものがあったからこそ、こういう関係性が生まれたんじゃないかなと思います。
福原:妊娠するという役なのもすごく驚きましたが、とても考えさせられる作品だなと思いました。今24歳なんですけど、周りの友達も就職したり、みんな将来的にどうしよう、どういう人生を歩んでいこうというのを考えていたり、よく話し合ったりします。人生の選択がたくさんある中で、どう生きて行こう、自分はどうありたいんだろうなって考えさせられるような作品だなと感じました。
深田:瞳子は40歳で、これからどうやって生きていこうと考えている人はこの世代にいっぱいいると思うので、視聴者の方に共感していただける部分はたくさんあると思いますね。
――今回、お2人は初共演とのことですが、お互いの印象はいかがでしたか?
福原:優しくて柔らかい方で、いろんな作品を昔から拝見させていただいていたので、雲の上の存在の方と思っていたのですが、こんなに気さくに話しかけてくださるんだ!って、うれしかったです。こないだはロケ先でお土産を買ってきてくださって! いつも気にかけてくださる優しい先輩です。
深田:(笑)。遥ちゃんは、とにかくかわいらしくて。疲れているだろうにずっとニコニコしていて、それがほほえましくて、いつも元気をもらってます。撮影の合間もけっこうずっとおしゃべりしてたりするよね。
福原:焼肉に行こうねって言ってくださって。深田さんが“ここおいしいよ!”って教えてくださった火鍋のお店にも行ってみたいです!
深田:2人とも好きな食べ物があって、お互いオススメし合ったり、ご飯の話をよくしているよね。
――今回演じられるキャラクターはどんな人物ですか?
福原:有栖からはすごく刺激を受けています。たくましさだったり強さだったり、瞳子さんの支えを受けて有栖が選択することが、すごくかっこよくて。何かを諦めるんじゃなくて、全部頑張ろうとする前向きさや生き様からは、私もこういう生き方をしたいなって思うような刺激をもらいますね。
有栖の考え方やこれまでの生き方はすごく大人だなって思うんですけど、でもやっぱり、妊娠したり何か大きなことが起きたときに、18歳らしい子どもの部分が見えたりして、いろんな面を持っている女の子だなと感じますね。
――深田さんはいかがですか?
深田:有栖や周りに対してお節介をやいてしまう、瞳子のような女性ってなかなかいないと思うので、そういった部分はすごく尊敬しますね。瞳子は相手の気持ちを考えていないわけではないのですけど、わりと踏み込んでいく部分がありますが、かっこいい女性だとも思います。
あとは、40歳ってこんなにしっかりしてなきゃいけないんだと、ちょっと反省しています…。私は自分と犬のことで精一杯なので…(笑)。
――鈴鹿央士さん演じる黒澤祐馬や、上杉柊平さん演じる加瀬息吹との恋模様も気になりますが。
深田:同世代の友人と話していると、ドキドキする恋より穏やかなほうがいいよねっていう話になるんです。この年でドキドキしたら疲れちゃうみたいな。なので、瞳子と上杉さん演じる加瀬息吹の関係には夢があるなと思います。
福原:鈴鹿さんが演じる黒澤祐馬は、ダンサー志望の大学生。鈴鹿さんはダンスは初めてだとおっしゃっていたのに、めちゃめちゃかっこよく踊られていて。
◆18歳の頃は「キラキラしてた」(福原)「怖いものがなかった」(深田)
――有栖と瞳子はさまざまな転機を迎えますが、お2人にとってターニングポイントを挙げるとすると、どんな出会いになるでしょうか?
深田:私は常に新しい作品に挑む時には、自分の考え方が変わったり、新しい世界を知ったり、作品によって今まで知らなかったことを知ることができるので、毎回作品に入るたびにターニングポイントだなと感じています。
福原:たくさんありますが、『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』です。このお仕事をやっていきたいと思うきっかけにもなりましたし、この仕事の楽しさをすごく感じた現場だったので。あの番組への出演があったから多分今も続けられているんだろうなと思います。
――本作で有栖は18歳ですが、お2人は18歳の頃はどんなことを考えてお仕事されていましたか?
福原:毎日楽しい!って感じでした。有栖と一緒で将来こうなりたい、ああなりたいっていう夢がいっぱい出てきて、自分で言うのはあれですけど、すごくキラキラしてました。できないことなんてない!って思っているような、有栖と同じような感じでしたね。
深田:高校に行きながらお仕事をしていたので、毎日が目まぐるしく過ぎて行ってほぼ記憶がないのですが、お仕事に対しても恐怖心がなく、今よりももっと怖いものがなかった気がしますね。
今はだんだん周りのスタッフの方が同じくらいの年齢だったり、私の方が年上だったりするので、若いころは大人に囲まれてお仕事しているっていう感じだったのが、今は世代が近いという意味では、前とは違った意味で現場が楽しいですね。
――毎日撮影でお忙しいと思いますが、最近ハマっていることは何かありますか?
深田:そうですね…。私は最近遥ちゃんのことばっかり考えています。
福原:本当ですか! うれしすぎます!! 私は、…なんでもいいですか?(笑) 実はお家でできる『太鼓の達人』にハマっていまして。昔から太鼓を叩くのが好きで、お祭りで和太鼓を叩いたり、ゲームセンターに行ったら必ずやるくらい好きなんですけど、それがお家でできるってことが発覚して! ハマってるんです(笑)。
深田:(笑)。
――最後にメッセージをお願いします。
福原:この作品は、すごく勇気をもらえる作品だなと感じています。困難や壁にぶち当たったりしてもお互いが支え合いながら、諦めないで進んでいけば前に進めるんだと、背中を押してもらえるような作品だと思います。
有栖としては、妊娠して、自分の夢も諦めたくないという中で、どう前に進んで行くかという部分、有栖の力強さに注目して見ていただきたいです。
深田:さまざまな世代によっていろいろな悩みってあると思うんです。このお話は、そういった悩みを抱えた幅広い世代の人たちの胸に刺さる作品になるんじゃないかなと思います。
火曜ドラマ『18/40(エイティーン/フォーティー)~ふたりなら夢も恋も~』は、TBS系にて7月11日より毎週火曜22時放送(初回15分拡大)。