多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠の4人が主演する10月12日スタートのドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系/毎週木曜22時)の追加キャストとして、白鳥玉季、黒川想矢、田辺桃子、泉澤祐希の出演が決定。主人公に影響を与える重要な役どころを演じる。



【写真】多部未華子&松下洸平&今田美桜&神尾楓珠の優しい表情にくぎづけ 木曜劇場『いちばんすきな花』ポスター

 本作は、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていく。2022年10月期の『silent』でプロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを組む。

 白鳥が演じるのは、主人公の1人・ゆくえ(多部未華子)が講師として働く塾「おのでら塾」に通う生徒の望月希子(もちづき・きこ)。少し大人びた雰囲気を醸し出している希子だが、普段はゆくえのことを「ゆくえちゃん」と呼び、さらにはゆくえの悩みも聞いてあげるなど、塾ではまるで友人同士のような関係性でもある。大河ドラマ『どうする家康』では茶々役として存在感を放つ演技が話題になった白鳥。フジテレビ系連続ドラマに出演するのは『元彼の遺言状』(2022年4月期)以来で、木曜劇場は初出演となる。


 映画『怪物』で映画初出演ながら繊細な演技で観客を魅了し、世界の注目を集めた黒川は、フジテレビ系連続ドラマ初出演。黒川は、ゆくえや希子たちが住む街に引っ越してきたばかりの中学生・穂積朔也(ほづみ・さくや)を演じる。希子と同じ中学に転校した朔也は、「教室移動がない教科は、好きです」という少し変わった理由から国語や数学、英語が好きと話す男の子。ある日、偶然、希子が通っている「おのでら塾」に面談に行くことになり…。

 田辺が演じるのは、ゆくえにとって何でも話せる唯一の男友達・赤田鼓太郎(仲野太賀)の婚約者である白石峰子。普段から鼓太郎が友達である“潮さん”と2人でよくカラオケに行くことは知っていたが、結婚が決まり式場探しをしていたある日、その存在が気になるようになり…。


 泉澤が演じるのは主人公の1人・夜々(よよ/今田美桜)が務める美容院「スネイル」で働く美容師・相良大貴。夜々とは同期という間柄からか、夜々が職場で先輩美容師からいびられていることを日頃から心配しているようで…。

 木曜劇場『いちばんすきな花』は、フジテレビ系にて10月12日より毎週木曜22時放送(初回20分拡大)。

 キャストとプロデューサーのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■白鳥玉季

 1年前の冬、『silent』を毎週とても楽しみに見ていました。いつかこのチームの方々とご一緒したいと思っていたので、こんなに早く叶うなんて!と素直にうれしかったです。
希子が感じていることやそれによってできる悩み事、秘密事。希子の素直になれなくて頑張り過ぎなところ。繊細に演じたいと思いました。また、希子は大人びていて自分の意思をしっかり持った”強い子”という印象でした。でも、高野(舞)監督や村瀬プロデューサーと話していると、強さと一緒に子供のような無邪気さみたいなものもちゃんと持っている子だという印象に変わりました。“希子が登場すると安心する”と言ってもらえる存在になれるとうれしいです。
私も黒川さんも中学2年生なので、私たちから見たリアルな視点も生かせたらと思います。“男女の間に友情は成立するのか?”私なりに考えて希子として物語の中で一生懸命生きながら、視聴者としてもいろんなカタチの愛を受け取って穏やかな冬夜を楽しみたいと思います。皆さんの反応が楽しみです!

■黒川想矢

 村瀬プロデューサーにお会いしたときに、“大好きな俳優だから、出演してください”とお声がけいただきました。“大好きな俳優”なんてことを言っていただいたことが初めてだったので、とてもうれしかったです。僕が演じる朔也がどんな子で、この先どうなっていくのかはまだつかめきれてはいないのですが、登場して最初のセリフが僕の実体験であったかのような感覚で、もしかして学校生活をのぞかれているのかもしれないとちょっと怖くなり、背後を確認してしまいました(笑)。僕自身も、これから朔也がどのように変化していくのかとても楽しみです! 人との関わりの中でつらいこともたくさんあるけれど、その中から見つけられる光みたいなものもあるんだな…と思わせてくれるとてもすてきな作品です。
是非ご覧ください!

■田辺桃子

 今回このような素晴らしいチームに参加させていただけてとても光栄に思います。台本を読んだ時もキャラクターそれぞれの言葉のチョイスや掛け合いが愛おしくて、早く映像を観たい!という気持ちになりました。私が演じさせていただく峰子は、仲野太賀さん演じる赤田の婚約者で、柔らかい部分や受動的な赤田を優しくリードするようなキャラクターです。パートナーを大切に思う姿や考え方の違いとの向き合い方、峰子なりの表現方法を今作の一つの要素として楽しんでもらえたらうれしいです!

■泉澤祐希

 相良役の泉澤祐希です。男女の仲に友達関係は成立するのか?という永遠にディベート出来るテーマを軸に会話劇が繰り広げられています。キャストもとても魅力的で、台本を読みながらウズウズとしておりました。
私が演じる役は、いかようにも転がることのできるキャラクターだと思いました。相良は今田美桜さん演じる夜々ちゃんとの絡みが主なので、現場でどのようなキャッチボールが出来るのか楽しみです。友達とは、恋人とはなんなのか、誰しもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。自分はこう思っていても相手はそうじゃない、そんなドギマギした答えの出ないテーマで、一体登場人物たちはどのように自分に決着をつけるのか、是非お楽しみに。

■プロデュース・村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)

 またしても、素晴らしいキャストの皆さんにご出演いただけるうれしい報告ができます。4人とも、ご一緒したいと思っていた方々です。

 白鳥玉季さんは、小学生の頃から注目していました。注目というか、いろいろな作品で見るたび、“この年齢でこんな芝居をするの!?”と驚いてしまうくらいに、脚本をしっかり読み込んで演じている印象を受けていたので、“一体どういう子なんだろう”と気になっていました。初めてお会いした日、いろんな話をさせていただいたのですが、話せば話すほど、“わ、希子だ”と思いました。聡明(そうめい)で頭の回転が早く、大人と対等に話せるのに、でもいい意味での幼さもしっかり持っている。まさに希子のイメージにぴったりでした。多部未華子さん演じるゆくえと、塾講師と生徒にもかかわらず友達同士のような関係にある希子。2人の年齢も立場も越えた、このドラマならではの“ガールズトーク”に注目いただければと思います。

 黒川想矢さんには、映画『怪物』で完全にやられました。完成披露試写会に生方さんと一緒に行かせていただいたのですが、その帰り道、どころかTOHOシネマズ六本木ヒルズのロビーで“黒川さんをイメージした役を作ろう”という話を2人でしたくらいに、やられました。もともと僕は是枝裕和監督の作品が大好きで、是枝さんの作品に出ている役者さんはみんながみんな常に素晴らしいので、勝手に学ばせていただいているのですが、『怪物』の黒川さんも本当に素晴らしかったです。触れたら壊れてしまいそうな少年特有のもろさ、危うさ、それに加えて、甘酢っぱさ、みたいなものまで感じさせる。あの世代の男の子だけが放つことのできる言葉にできない魅力にあふれていました。朔也は、そんな黒川くん、今この瞬間の黒川さんにしか演じられない少年になると思います。白鳥さんとの“この世代No.1コンビ”の演技合戦を、僕自身が今から楽しみにしています。

 泉澤祐希さんは、ずっと大好きな役者さんでした。どのドラマや映画で見ても、的確かつ確実な演技でその作品に説得力を持たせてくれていると感じていました。それって、作り手の気持ちからすると本当にありがたいことなんです。泉澤さんが演じると、その役がいい意味で地に足が付いたリアルな存在になる。しかも、その役を魅力的に見せてくれる方でもあります。限りなくリアルに見せつつ、でも本当は、現実にはちょっといない魅力のある人物にしてくれる、そんな印象を持っていて、いつかご一緒したいと思っていました。今回、演じていただく相良は、なかなかに難しい役です。相良が、今田美桜さん演じる夜々に向ける感情、そして夜々が相良に感じる感情に、「男女の間に友情は成立するのか?」というこのドラマのテーマの意味が潜んでいます。泉澤さんになら、この難しいテーマを託せると思い、相良役をお願いしました。ハードル上げて、楽しみにしています。

 田辺桃子さんもまた、ずっとご一緒したいと思っていた女優さんです。お嬢様っぽい印象があるかと思えば、ものすごくヤンキーっぽいキャラクターも演じ切ってしまう。ご本人の美しくて可憐(かれん)な印象からは想像できない幅広い役をこなす、圧倒的な演技力を感じて、いつも感心しながら見させていただいていました。今回、田辺さんに演じていただく峰子は、結果的に、仲野太賀さん演じる赤田に「友情ではなく恋愛を選択させる女性」です。まさに、今回のテーマを具現化する、重要な役になります。峰子自身が、そのことに関して一体どのような思いを抱えているのか? それを考えることが、「男女の間に友情は成立するのか?」を考えることになるかもしれません。田辺さんの演技には、いい意味で無駄がないと思っています。そして、見る人を共感させる“等身大”を、文字通り自然に演じられる方です。だからこそ、このテーマについて考えさせる峰子をお願いしました。ゆくえや赤田だけでなく、峰子の気持ちにもなりながらこのドラマを見ていっていただけたら、より深く味わえると思います。