松本穂香が主演を務め、藤原季節が共演するドラマ『自転しながら公転する』(読売テレビ・日本テレビ系)が、12月14日より3週連続で放送されることが決定。長谷川慎(THE RAMPAGE)、小林涼子、野村麻純、神保悟志、鶴田真由らキャストも一斉発表された。
【写真】ドラマ『自転しながら公転する』キャスト一斉に発表
本作は、直木賞作家・山本文緒原作の同名作品をドラマ化。30代女性が「幸せな生き方」を追い求めて葛藤する、等身大のヒューマンラブストーリーだ。
主人公は与野都(よの・みやこ/松本)、30歳独身、契約社員。憧れだった東京を離れ、地元・茨城に戻ってきて悶々と過ごす日々で出会ったのは、優しいけれど経済的に不安定なアルバイト店員の羽島貫一(はしま・かんいち/藤原)。20代の頃のキラキラした恋愛とは違って、たくさんの「リアル」が突きつけられる中で、2人の関係は深まって、時に離れて、を繰り返していく。結婚に、仕事に、親の介護に、尽きることのない都の不安。そんな彼女が迷いながらも、ひたむきに幸せを追い求めていく。
主演の都を演じる松本は、「幸せってシンプルなものでいいんだな~と色んなモヤモヤを軽くしてくれるお話になっていると思いますので、ぜひ観てください!」と意気込みを語る。一方の貫一を演じる藤原からは、「自転公転しながらぐるぐる生きている誰かにとっての、宝物になるような全3話を贈ります」とのコメントが到着した。温かなエールとなるような作品を予感させるコメントに期待が高まる。
本作の原作は、2021年に亡くなった直木賞作家・山本文緒が手掛けた最後の長編小説。中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞受賞、2021年本屋大賞第5位など、文壇、書店や読者の一般層の双方から強い支持を得てきた物語だ。
さらに、本作品のメインキャストとして、長谷川慎(THE RAMPAGE)、小林涼子、野村麻純、神保悟志、鶴田真由らが出演することも明らかになった。長谷川が演じるのは、都に好意を寄せる裕福なベトナム人留学生・ニャン役。小林が演じるのは都の地元の親友・小島そよか役、野村は同じく地元の親友・柏崎絵里役で、ともに同い年の都からの相談に真剣に向き合って、時に優しく、時に厳しい言葉を投げかけていく。神保と鶴田が演じるのは都の両親、修と桃枝。桃枝は更年期障害を患い、都と修はその介護と向き合うこととなる。
ドラマ『自転しながら公転する』は、読売テレビ・日本テレビ系にて12月14日より毎週木曜23時59分に3週連続放送。
※松本穂香、藤原季節らのコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■松本穂香
──今回の作品と自身の役どころの印象について。
家族であっても恋人であっても、やっぱりそれ以上は近づけない一定の距離とか、分かり合えない価値観が絶対にあると思うんですけど、そこを考えて考えて、ぐるぐる回りながら色んな感情を抱えたからこそ辿り着ける場所があるんじゃないかなと、このドラマを通して感じました。
私が演じる都も、色んな人と色んな感情をぶつけ合ったり共有したりして、最後は自分の意思で答えを見つけ出します。悩んで苦しんで辛くても、そこがゴールじゃない。
──視聴者の皆様へのメッセージ。
幸せってシンプルなものでいいんだな~と色んなモヤモヤを軽くしてくれるお話になっていると思いますので、ぜひ観てください!
■藤原季節
──今回の作品と自身の役どころの印象について。
『自転しながら公転する』は、地球や太陽のように、自転と公転を繰り返してぐるぐる悩む主人公、都の物語です。原作や脚本を読みながら、心に刺さる台詞が多くて、簡単に読み進められませんでした。
僕が演じる羽島貫一は、中卒で元ヤンの寿司職人でありながら、大変な読書家という少々複雑な役です。何も考えていないように見えるけど、胸中にはしっかりとした正義感や苦悩を抱えている貫一を、丁寧に演じています。
都の相手役として、2人で抱き合って自転公転しながら、彼の人生をスパイラル状に駆け抜けたいと思っています。もう2度と同じ軌道に戻れないこの瞬間を、楽しみたいです。
──視聴者の皆様へのメッセージ。
新作をテレビで届けられるのは久しぶりです。いつも応援してくださる方々を、ずいぶんお待たせしてしまいました。
『自転しながら公転する』を、全国の皆さまに届けられることを、心から嬉しく思います。自転公転しながらぐるぐる生きている誰かにとっての、宝物になるような全3話を贈ります。
■矢部誠人プロデューサー(ytv)
結婚、仕事、家族…。沢山の悩みが降り注ぐ現代。自分自身の将来やキャリアについて、先行きが見えず、不安を感じている方も多いと思います。今作の主人公・都もその1人です。恋人の貫一との未来や、家族との関係に悩み…、友人に相談する中で現実を受け入れてん、でも僅かな希望に縋ってまた悩む。その繰り返しです。それでも都はそのひとつひとつから目を背けず、懸命に自分の人生を切り開いていきます。そして、彼女にとっての「幸せ」に辿り着きます。
都は、自然体だけど華があって、芯もある。
山本文緒さんが旅立ってから2年。タイトルと書影に惹かれ、吸い込まれるように手に取ってジャケ買いした小説を、ようやくドラマにすることができます。山本さん、この素晴らしい作品を残してくださってありがとうございました。その思いを受け継ぎ、毎話心を込めてお贈りします。
■『自転しながら公転する』担当編集者 新潮社出版部 桜井京子
山本文緒さんは本作の執筆中から登場人物のビジュアルイメージを色々お持ちになっていて、ドラマ化になったら誰と誰にやってもらおう、などと想像していました。何度も、早く映像化されたらいいね、と話ししていたので、今回のドラマ化が実現して、天国でとても喜んでいると思います。