1月25日に35歳の誕生日を迎えた女優、多部未華子。2002年にヴィジュアル系ロックバンド「Janne Da Arc」の「Rainy ~愛の調べ~」のプロモーション・ビデオで女優デビューすると、同年BS日テレの『HAPPY! HAPPY!スペシャル』でドラマ初出演。

その後女優として研さんを重ね、現在に至る。今回はそんな多部の女優人生を掘り下げてみたい。

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 多部は小学5年生のときに母に連れられて見た舞台『アニー』に魅せられ、女優を目指す。2023年に出演したフジテレビ系バラエティ番組『ぽかぽか』で当時を振り返った多部は『アニー』に出演するためにオーディションを3回受けたものの、全て落ちたことを告白している。

 彼女が本格的に女優としてブレークしたのは、2005年公開の日本映画『HINOKIO』だ。1000人以上が応募したオーディションを勝ち抜き、メインキャスト・工藤ジュン役に抜てきされた。
さらに同年『青空のゆくえ』にも主要キャストの幼なじみ・河原春奈役を演じ、第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞した。

 女優としての評価を高めた多部は2007年にTBSで放送された『山田太郎ものがたり』で民放ドラマデビュー。二宮和也櫻井翔と共演し、その素朴なかわいらしさが視聴者に強いインパクトを与えた。

 2009年には1593人が応募したオーディションを勝ち抜き、NHK連続テレビ小説『つばさ』の主役に抜てきされる。20代で和菓子屋の跡を継ぎ、母親の莫大な借金をきっかけにコミュニティラジオ局を立ち上げる玉木つばさ役を好演した。同作での演技が高く評価され、2010年に日本映画プロデューサーが選定するエランドール賞の新人賞を受賞する。
多部にとっても『つばさ』は大きな作品だったようで、クランクアップの際には「たくさんのキャストの方に囲まれて感じたのは、芝居を楽しんでやってる人が多くて。そういうのを初めて目の当たりにして、いい刺激でした。お芝居の見方が変わりました」(※1)と話し、涙していた。

■結婚&出産を経て雰囲気もガラリ! SNSでは“美人化”が話題になるように

 2011年に『デカワンコ』(日本テレビ系)で民放ドラマ初出演を果たすと、『ドS刑事』(日本テレビ系)『これは経費で落ちません!』(NHK総合ほか)などに主演し、人気女優の1人となった多部。私生活では2019年にUQコミュニケーションズのCMで出会った写真家の熊田貴樹氏と結婚。2021年12月に第1子を出産している。


 そんな多部は2020年頃から「美人化」が話題に。『私の家政夫ナギサさん』や『マイファミリー』(どちらもTBS系)といった人気ドラマに出演すると、かつての純朴なイメージから「美人」へと変ぼうを遂げる。この頃、ドラマ視聴者によって「美人化してる」「多部未華子の感じが変わった」とSNSでたびたび話題になった。

 2023年にフジテレビ系列のバラエティ番組『ぽかぽか』に出演した際にもSNSで「顔が小さすぎてビックリ」「さらにきれいになったのでは?」などと驚きの声が上がる。また、番組内では「トイレットペーパーと間違えてキッチンペーパーを大量購入してしまう」「コートのポケットに入っているゴミと一緒に自宅の鍵を捨ててしまう」など、これまで演じてきたドラマでのイメージとはかけ離れた天然エピソードも披露し、視聴者を驚かせた。

 多部は2023年も『いちばんすきな花』(フジテレビ系)で主演を務めており、女優としてのキャリアを順調に積み重ねている。
35歳になった2024年も、ドラマや映画で円熟味を増した演技を見せてくれるはずだ。(文:佐藤俊治)

※1 多部未華子、朝ドラ『つばさ』クランクアップに感涙 「忘れられない出会いになった」 ORICON NEWS