30年前の1月、人気ドラマ『『南くんの恋人』(テレビ朝日系)がスタートした。本作は、内田春菊の漫画を原作に、高校3年生の南くんと、突然身長15cmになってしまったちよみの恋と同棲生活を描いた一作。

衝撃的な結末も含めて話題になった。これまで4度ドラマ化されているが、中でも2度目のドラマ化となった本作は高視聴率を獲得し、のちにスペシャルドラマも放送された。今回はそんな30年前の『南くんの恋人』に出演していたキャストの現在をまとめた。

【写真】あれから30年 『南くんの恋人』キャストの現在の姿

高橋由美子

 “20世紀最後の正統派アイドル”と称されていた高橋は、本作の主人公・堀切ちよみを演じた。自ら歌った主題歌「友達でいいから」もヒット。その後、大ヒットドラマでシリーズ化したドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)に参加。
ショムニに所属しながらも占い師という副業を持つ日向リエを演じ、新たな一面を開花させた。その後も映画、ドラマ、舞台で幅広く活動している。私生活では2021年に一般男性との結婚を発表している。

武田真治

 ちよみの恋人・南浩之を演じたのは武田だった。当時21歳。1990年代前半、中性的な美ぼうの「フェミ男」ブームをけん引していた武田は、その後はバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に出演。
ナインティナインらと“めちゃイケメンバー”として番組終了の2018年まで共演していた。2010年代中盤からは“筋肉タレント”として脚光を浴び、2018年放送の『みんなで筋肉体操』(NHK総合)が話題に。2020年7月、歯科衛生士でモデルの静まなみと結婚。昨年2023年6月に第1子女児の誕生を報告していた。

千葉麗子

 浩之とちよみのクラスメート、野村リサコを演じたのは千葉さんだった。当時19歳。
この2年前の1992年、スーパー戦隊シリーズの『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(テレビ朝日系)にメイ/プテラレンジャー役で出演して注目を集めた千葉さんは、翌年には人気ドラマ『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)にも出演。一方、PCの知識が豊富で、パソコン雑誌や黎明期のネットワーク関連誌にも頻ぱんに登場し、“電脳アイドル”として活躍した一面も。1995年5月に芸能活動を引退するも、その後もヨガインストラクター、DJなど多方面で活躍し、昨年10月には往年の特撮ドラマ出演者らが集うイベントに参加し、ファンを喜ばせた。

のちに『真田丸』で人気再燃! イケメン俳優も出演していた

中村綾

 浩之の姉・涼子を演じた中村は、当時22歳。1986年3月に開催された漫画『タッチ』のヒロイン・浅倉南のイメージガールを選ぶ「ミス南コンテスト」のオーディションをきっかけに、「セブンティーン」(集英社)専属モデルとして芸能界入り。当初はバラエティ番組のアシスタントで登場し、1990年代に入ってからは本作をはじめとするドラマ出演の機会が増えていった。
2001年9月に第1子の長女、2013年5月に第2子の次女を出産している。インスタグラムを開設しており、昨年6月には大きくなった娘たちに誕生日を祝われたことを報告していた。

草刈正雄

 ちよみの父親・堀切信太郎を演じた草刈は当時41歳。モデル出身の草刈は、長身と端正な顔立ちを武器に人気俳優としてすでに活躍していた。2000年代中盤には「ケータイ刑事 銭形シリーズ」で、宮崎あおいら歴代のヒロインとタッグを組んだ。その後、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で真田昌幸を演じ、人気が再燃。
昨年は『ファミリーヒストリー』(NHK総合ほか)が、米国にある草刈のルーツを調査。草刈の出演回は同番組でも屈指の感動を呼ぶ“神回”と称され、昨年末に特別編も放送された。今月からは出演ドラマ『正直不動産2』(NHK総合/毎週火曜22時)がスタートしている。