夏の大イベント、パリオリンピックや甲子園が終わり、今期のドラマも続々とクライマックスが近づいているが、なかには視聴者をがっかりさせてしまった作品もあるようだ。

そこで本誌では、2024年夏ドラマのうち、「途中で見るのをやめた夏ドラマ」についてアンケートを行った。

同率3位となったのは『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)と『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)。

ヒロインを飯沼愛(20)、15cmの手のひらサイズとなった南くんを八木勇征(27)が演じる。内田春菊氏原作の『南くんの恋人』のドラマ化は本作で5回目。2004年には二宮和也(41)と深田恭子(41)が、そして2015年には中川大志(26)と山本舞香(26)が共演したことも話題になった。

《昔は面白かったが、今のは面白いと思わなかった》(50代女性/パート・アルバイト)《主人公の演技力の頼りなさを感じた》(50代女性/専業主婦)《映像があまりにもチープ》(50代女性/専業主婦)など、これまで何度もドラマ化された作品だけに、期待値を超えられなかったという声が。

『西園寺さんは家事をしない』では、GP帯連続ドラマ初主演を飾る松本若菜(40)がSixTONES松村北斗(29)と共演。松本は仕事一筋で家事をしない独身女性の西園寺さんを演じた。訳ありシングルファーザーを演じる松村は、そんな西園寺さんと「偽家族」として暮らす。一風変わった同居生活のなかで、家族や幸せについて考えていくラブコメドラマだが、《ドラマ名と内容が合っていなく、目指すところが不明》(50代女性/専業主婦)と、ドラマのメッセージがわかりにくいという意見が挙がった。

2位は『海のはじまり』(フジテレビ系)。

目黒蓮(27)が主演を務め、『silent』チームが再集結したことで話題となった本作。自分の知らないうちに、学生時代の彼女が自身との間の子を産み、育てていたことを知る主人公の月岡夏(目黒)。

“親子の愛”がテーマで、これまで父親を知らずに生きてきた海を演じる、子役の泉谷星奈(7)の表現力にも注目の作品だ。

死の描写など繊細な表現が多いため、《観るたびに悲しく暗い気持ちになるので視聴をやめてしまった》(30代女性/会社員)と、月曜日の夜には重いと感じる視聴者も多いようだ。また、《共感できる登場人物がいない》(40代女性/専業主婦)という声も。

第1位は『新宿野戦病院』(フジテレビ系)。

小池栄子(43)と仲野太賀(31)が初共演ながらW主演を飾ったクドカン作品。新宿・歌舞伎町を舞台に、さまざまな背景をもつ患者たちが集まる病院で働く2人。アメリカ国籍の元軍医役を小池が演じ、対照的な金もうけ主義者で気取り屋タイプの医師を仲野が演じる。

小池演じるヨウコ・ニシ・フリーマンは、英語と岡山弁交じりで話す陽気な人物。視聴者は《不思議な言語だらけで、見にくい》(60代女性/専業主婦)と感じてしまったようだ。また、《内容がごちゃごちゃしていてうるさい》(50代女性/専業主婦)と、ノリについていけないというコメントも。

クライマックスを迎えている夏クールのドラマたち。いったいどの作品が最後まで視聴者を楽しませられるのだろうか。

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