日本時間3月11日、第96回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催され、『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督が、2度目の監督賞候補入りで初受賞を果たした。

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 『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦中のアメリカで、極秘プロジェクト「マンハッタン計画」の下、世界で初となる原子爆弾の開発に成功したJ・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落を描く作品。

本年度の賞レースを席巻し、先に行われた第81回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞とノーランの監督賞を含む最多5部門で賞を受賞した。

 ノーラン監督はこれまでアカデミー賞において、『メメント』(2000)で脚本賞、『インセプション』(2010)で作品賞と監督賞、『ダンケルク』(2017)で作品賞と監督賞、そして本作で作品賞と監督賞、脚色賞にノミネートされているが、受賞はこれが初めて。本作ではほかに、全米監督協会賞、英国アカデミー賞、クリティクス・チョイス・アワードに輝いた。 

 <第96回アカデミー賞監督賞:候補者一覧(★が受賞者)>
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』
マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
★クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー『関心領域』