小芝風花が、7月スタートのドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系/毎週土曜21時)で主演を務めることが発表され、ビジュアルが解禁となった。小芝は日本テレビ系連続ドラマ初主演。



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 本作は、警視庁に実在する部署「身元不明相談室」をモデルにドラマ化。オリジナル脚本を担当するのは、『おちょやん』『半沢直樹』などを手掛け、2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』を描く八津弘幸で、日本テレビのゴールデン・プライム帯連続ドラマ初挑戦となる。

 社会問題になりつつある、全国に2万体も存在するどこの誰かも分からない“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に帰すことが役目の「警視庁身元不明人相談室」が舞台となる。地味で誰も行きたがらない警視庁の部署に自ら志願して配属された変わり者・三田桜(小芝)と、10歳上の同期・月本真は、性格も趣味もまるで正反対。明るく天真らんまんな桜と、クールで冷静沈着な真。顔を合わせればいがみ合ってばかりだが、一人でも多くの身元不明者を家族の元に帰したい思いは一緒。
ご遺体に残されたわずかな手掛かりを頼りに謎を解くミステリーxヒューマンドラマで完全オリジナルストーリーとなる。

 事件発生から犯人逮捕までの王道“警察ドラマ”ではなく、身元不明のご遺体から始まり、秘められた死者の思いを描く、ありそうでなかった警察エンターテインメントだ。

 ビジュアルは、警視庁身元不明人相談室・捜査官の三田桜(小芝)が死者の思いをくみ取り、その無念を救う”生”への信念と”死”(身元不明の遺体の骸骨)の対比で構成されており、ドラマの世界観を表したビジュアルになっている。三田桜と骸骨が同じポーズをしているのが、クスっとする日常も描くドラマの要素としても表現されている。

 主演の小芝は「完全オリジナル作品というのもあり、今までにない切り口の新しい警察エンターテインメントがつくれるのではないかと思っています。是非見て頂きたいです。
頑張ります!」とコメント。

 脚本の八津は「この簡単ではないテーマと向き合い、その上で皆さんに楽しんでもらえるドラマを作れたら、それは何か新しい物のような気がします。現実世界で苦しんでいる人は確かにいて、自分でもどうすることもできない衝動に駆られて、最後の一歩を踏み出してしまう。できることならその一歩を踏みとどまらせるような、案外この世界はバカバカしくて素敵なんだと思ってもらえるような、そんな作品にできたらと、今も頭を抱えています」としている。

 土ドラ9『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』は、7月より日本テレビ系にて毎週土曜21時放送。

 小芝、脚本・八津のコメント全文は以下の通り。


<コメント全文>

■主演・小芝風花

――今回、主演と聞いたときのお気持ちは

 すごく嬉しかったです。プロデューサーや監督、スタッフさんも、以前からお世話になっている方が多いので、またご一緒できる嬉しさと、今回はどんな作品になるんだろう、作れるんだろうとワクワクしています。

――どんなドラマですか

 実在する警視庁の部署をモデルにしていて、身元がわからないご遺体を服装や持ち物を手掛かりに家族や恋人の元に帰すために奔走するドラマです。これまで警察ドラマってたくさんあると思うのですが、今作は一味違ったドラマになると思います。私自身も身元不明相談室があるという事は知っていたのですが、そこをドラマにするんだ!と思ってすごい新鮮でした。これを機に、相談室のことをいろいろ調べたら、こんなにも多くの身元不明のご遺体があるんだなと思って、正直心が苦しかったです。
この作品を通じて、身元がわからなく亡くなってしまった方の思いを根気強く熱心に捜査し、家族や恋人の元に帰す三田桜を見て、視聴者の方に、少しでもあたたかい気持ちになっていただけたら嬉しいです。

――小芝さん演じる三田桜はどんな人ですか

 すごく真っすぐで思いが強いキャラクターです。名前すらわからないご遺体だから、捜査が難航して心が折れそうにもなるときも、誰よりも“彼ら”の気持ちに寄り添う真っすぐさを持ち合わせています。

 プライベートでは、明るくてコミュニケーション能力も高く、同期入庁で相棒の月本真にすごく心を許しているキャラクターです。

――今回のドラマにかける意気込み、視聴者の皆さんへのメッセージ

 完全オリジナル作品というのもあり、今までにない切り口の新しい警察エンターテインメントがつくれるのではないかと思っています。是非見て頂きたいです。
頑張ります!

■脚本家・八津弘幸

 最初にこの企画を提案した時、じつは正直この企画は、民放の、しかも連続ドラマでやるのは難しいだろうなと思っていました。どうしても重いテーマになってしまうし、リアリティとエンタメのバランスなど、なかなかの縛りがあることは目に見えていましたから。

 ところが何かのタイミングなのか、神様の気まぐれか、いやおそらくプロデューサーの並々ならぬ熱意のおかげで、ありがたいことにこの企画は動き出す運びとなりました。感謝します。感謝しますが、実際に執筆してみると……予想を超えて難しかったです(笑)

 でも難しいということは、面白くなる可能性があるということです。

 この簡単ではないテーマと向き合い、その上で皆さんに楽しんでもらえるドラマを作れたら、それは何か新しい物のような気がします。


 現実世界で苦しんでいる人は確かにいて、自分でもどうすることもできない衝動に駆られて、最後の一歩を踏み出してしまう。できることならその一歩を踏みとどまらせるような、案外この世界はバカバカしくて素敵なんだと思ってもらえるような、そんな作品にできたらと、今も頭を抱えています。

■プロデューサー・荻野哲弘

 数々のヒット作を手がけてこられた脚本家・八津弘幸さんから提案していただいた幾つかの企画の中で、一際この企画が輝いて見えました。

 事件が発生して捜査一課の刑事が犯人を逮捕する刑事ものは数あれど、身元がわからないご遺体の身元を特定し、家族や恋人の元に帰す部署のドラマは“ありそうでなかった”からです。

 そんな本作の主演に小芝風花さんをお迎えできることは、望外の幸せです。

 「美食探偵 明智五郎」「城塚翡翠」シリーズでご一緒して、卓越したコメディセンスに加え、台詞に感情を乗せる天才的な力を目の当たりにしてきた私にとって、小芝さんの主演作をプロデュースすることはまさに念願だったからです。

 ご遺体から始まるストーリーをいかにエンターテインメントにするかについては、八津さんと何度も話し合いました。その中で出た過去作は、「ハコヅメ」と「あぶない刑事」です。両作の観ていて心地良いバディ感を謹んで継承したいと思います。小芝さん演じる三田桜の相棒をどなたが演じるかは、続報を楽しみにしていただければ幸いです。

 本作は“警察もの”であると同時に、女性バディを中心とした“お仕事もの”でもあります。本来は、ご遺体の身元が明らかになった段階で仕事としては終わっているのですが、桜はお節介にも“死の真相”まで明らかにしようと奔走します。亡くなった方、そして遺された方のために。誰かのために、仕事の範疇を超えて頑張る桜の姿に、時にクスッと笑い、やがて心を動かされる…そんなエンターテインメントを目指します!