昨年9月に性的人身売買などの容疑で逮捕、起訴されたミュージシャンでラッパーのショーン・コムズ。米マンハッタンの裁判所にて審理が続くなか、元恋人キャシー(本名カサンドラ・ベンチュラ)の親友が証言し、彼女に対するコムズの酷い扱いを赤裸々に語った。



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 キャシーは2007年から2018年にかけて、コムズと断続的に交際。2023年にコムズを相手取り、性的暴行などで民事訴訟を起こしたが、後に和解。被害を訴える声が次々上がるきっかけになったとされる。2024年には、2016年にホテルの廊下で撮影された、コムズが彼女に暴行を加える映像が流出し、物議を醸した。

 Peopleによると、現地時間5月19日、キャシーの友人ケリー・モーガンが出廷し、この当時のコムズによるキャシーへの暴行について証言。この暴行の後、コムズがキャシーのアパートに現れ、「ハンマーでドアを打ち付け、開けようとした。叫ぶ声が聞こえました」と語った。ケリー自身も、コムズから暴行を受けたといい、「彼が私の後ろに現れ、首を絞めました。そして私の頭を狙い、木製ハンガーをブーメランのように投げました」と語った。コムズはこの件がメディアに流出することを恐れ、彼女と3万ドル(約435万円)で秘密保持契約を結ぶに至ったそうだ。

 またこの日の裁判では、かつてコムズの元で個人秘書を務めていたデヴィッド・ジェームズや歌手のドーン・リチャードも証言。ジェームズによれば、コムズはキャシーについて、「自在にできる」と公言し、「自分の思い通りに操ることが出来る…彼女は若い」と話していたそう。
コムズは、キャリアだけでなく、財政面でも管理しており、キャシー自身もコムズとの生活をクレイジーだと自覚していたものの、関係から抜け出せずにいたそうだ。一方のドーンは、コムズが卵を調理中のフライパンで、キャシーを殴る様子を目撃、自身もキャシーとともに脅迫されたと証言している。

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