8月8日公開の映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』より、恐竜たちが縦横無尽に暴れ回る緊迫シーンの数々とその舞台裏、ギャレス・エドワーズ監督とスカーレット・ヨハンソンらキャストのコメントを収めた特別映像が解禁された。

【動画】ギャレス監督&スカヨハのコメント入り! 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』特別映像「恐竜に命を吹き込む」

 本作は、全6作の累計世界興行収入が9400億円を突破した「ジュラシック」シリーズの新章。

初の女性主人公となる秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット役をスカーレット・ヨハンソンが演じ、マハーシャラ・アリとジョナサン・ベイリーも参戦。ギャレス・エドワーズがメガホンをとり、脚本家デヴィッド・コープが、28年ぶりにシリーズへのカムバックを果たす。そしてスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮として彼らを束ねる。

 今回解禁されたのは、恐竜たちが縦横無尽に暴れ回る緊迫シーンの数々とその舞台裏、エドワーズ監督とスカーレットらキャストのコメントを収めた特別映像。

 エドワーズ監督は「人間の遺伝子に刻み込まれているのは、襲いかかる巨大生物への恐怖です」と語り、“恐竜の脅威”をリアルに描くことこそがこのシリーズの核だと強調。映像には、Tレックスやケツァルコアトルスといった獰猛な恐竜たちが暴れ回るスリリングな場面に加え、エドワーズ監督がキャストに細やかに状況を説明しながら、臨場感あふれるシーンを丁寧に作り上げていく様子も映し出されている。

 そのほか、主演のスカーレット・ヨハンソンが「絶え間ない危機が興奮をかき立てます」と語り、本作の想像を超えるスケールとスリルを約束。さらにエドワーズ監督のビジョンの明確さを「完全な構想が頭にある監督は説明が得意です」と賞賛も。古生物学者のヘンリー・ルーミス博士を演じたジョナサン・ベイリーも「視覚効果について監督が詳しいため、恐竜のデザインに不安はありませんでした」と信頼を寄せる姿も収め、最後は絶体絶命のシーンで幕を閉じる。

 これらの迫力ある映像の裏側を支えたのは、世界中から集められた才能。視覚効果監督を務めたデヴィッド・ヴィカリーによると、ギャレス監督から「恐竜をすべてデザインするのに6週間しかないから、優秀なアーティストを山ほど揃えて欲しい」と連絡があったという。翌日には世界中から50人以上のコンセプト・アーティストが集まり、わずか1週間でなんと700点もの恐竜のコンセプト・アートが完成した。
エドワーズ監督は膨大な数の資料に自ら目を通し、独自の世界観にふさわしい恐竜を選び抜いていったという。

 今回の恐竜のデザインは、従来のシリーズとは一線を画す革新性に満ちている。ヴィカリーは「とことん型破りなコンセプトを依頼しました。120%を狙った上で、そのアイディアを磨き上げてユニークで心に残るデザインに仕上げていったんです。バカバカしいほどとんでもないものを、見事で美しいものへと落とし込んでいく方が、平凡なものを少しずつ整えていくよりはるかに簡単ですから」とコメント。そうして誕生した恐竜たちは、まさに“見たことのない新しさ”を体現している。

 撮影現場では、恐竜のリアルな動きを引き出すため、アーティストやパフォーマーで構成されたチームが、頭部や手足などのパーツを制作し、俳優の視線誘導や照明のガイドとして活用された。さらにモーションキャプチャーによって、一部の恐竜の動きが人間の演技で補われている。『ジュラシック・ワールド/炎の王国』でヴェロキラプトルの“ブルー”役を演じたトム・ウィルトンは「自分で恐竜の鳴き声を出しながら、俳優たちを脅かしたり、恐竜のいる位置を伝えたりしています」と明かし、モーションキャプチャーが大きな役割を果たすことを強調した。

 仕上げはポストプロダクション。エドワーズ監督が目指したのは、実物の造形物からCGへの切り替えに感じる“違和感”を一切排した、矛盾のない映像世界を作り上げること。その徹底したビジョンに背中を押されたチームは、恐竜たちをデジタル空間でリアルに再現。
“すべての恐竜をフルデジタルで描く”という大胆な制作方針のもと、本作の映像の約75%を形作ったのが、視覚効果アーティストたちのチームだ。

 チームのメンバーはそれぞれの恐竜の動きや表情、登場の一瞬一瞬にまで、統一感と説得力、そして躍動感を持たせるべく、細部に至るまで緻密に作業を積み重ねた。中には、完成までに1年近くを要したデジタル資産もあるという。そんな技術と創造力を集めて構築された映像は、観る者の本能を刺激し、想像を超えるリアリティでスクリーンに迫ってくる。

 映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、8月8日より全国公開。

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