『アバター』シリーズに出演するシガニー・ウィーバーが、ジェームズ・キャッメロン監督が同シリーズに採用したパフォーマンスキャプチャ技術を称賛し、「むしろ反AI」だと讃えた。VarietyやDedlineなど米メディアが伝えている。
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キャメロン監督が前作以来3年ぶりに来日し、12月10日に都内で開催された映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ジャパンプレミアに登場するなか、シガニーは同じ頃、サウジアラビアで開催された紅海映画祭に出席。
スピーチでキャメロン監督の撮影技術を絶賛し、「ジム(キャメロン監督の愛称)は、俳優がどんな役でも演じられるよう、この技術を開発しました。AIではありません。むしろ反AIです」と述べ、この技術が業界全体で使用される日が待ち遠しいと語ったそうだ。
キャメロン監督とチームは、 『アバター』シリーズ制作のために、複雑なリグを用いて俳優の動きをリアルタイムで記録し、その映像をデジタル作品と合成する新たなパフォーマンスキャプチャ技術を開発。生成AIを使用せずに、俳優の細かな表情からデジタルキャラクターを構築するものだそう。この技術の恩恵をうけ、76歳のシガニーは前作に続き、新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』でも、14歳のナヴィ族の少女キリを演じている。
彼女はまた、この技術によって照明や衣装替え、ヘアメイクといった問題を避けられるばかりでなく、「雲や太陽が出るのを待ったりといった全て」を回避できるとコメント。「すべて取り払われ、監督とキャストによる純粋な体験となる」と話している。
なお、1985年に第1弾が公開された「ターミネーター」シリーズで、人工知能に警鐘を鳴らしたことで知られるキャメロン監督は、ComicBook.comの最新インタビューで、生成AIよりも、より大規模な人工知能の脅威を懸念していると述べ、人類の利益になる機能のみに制限されるべきだが、宗教や政治姿勢によって立場が異なり、合意が取れずにいると指摘。「生成型AIに否定的ではない」とした上で、「ただ、『アバター』の映画では使用していないことを指摘したい。我々は俳優たちを称え、称賛しています。
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