ミュージカル映画『アン・リー/はじまりの物語』が、6月5日より公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。



【動画】『アン・リー/はじまりの物語』本予告

 本作は、アカデミー賞(R)受賞作『ブルータリスト』のチームとサーチライト・ピクチャーズが贈る、熱狂と感動のミュージカルドラマ。ヴェネチア国際映画祭では最長となる15分間のスタンディングオベーションで迎えられ、映画賞レースに忽然と現れたひとりの女性の衝撃の実話だ。

 18世紀という時代に、性差や人種を超えた人間の平等を唱え、自らをキリストの女性的化身と信じ、わずか8人の信徒とともにアメリカへ渡り、数々の受難に耐えながら“シェーカー教団”と呼ばれる史上最大のユートピアを築いたひとりの女性がいた。彼女の名は、アン・リー。

 その精神的な影響のみならず、信仰から生まれたシンプルで美しいライフスタイル、機能的でモダンな木工品や家具などの生活用品の数々は“シェーカーズ・スタイル”と呼ばれ、日本を含む世界で今なお大きな影響を与え続けている。

 監督は『ブルータリスト』で脚本を担当し、本作でもパートナーのブラディ・コーベットとともに共同脚本・製作を兼ねる俊英モナ・ファストヴォールド。彼女の華麗で大胆さを極めた世界観を、アカデミー賞受賞のダニエル・ブルームバーグによる音楽、陶酔と恍惚をダイナミックに再現するセリア・ローソン=ホールの振り付け、そして100%フィルム撮影による荘厳で深みのある映像が彩る。まさに世界最高峰の才能を集めて構築されたミュージカルシーンは、観る者を異次元の興奮と感動へと誘う。

 主人公アン・リーを演じるのは、『マンマ・ミーア!』『レ・ミゼラブル』などで高く評価され、『Mank/マンク』でアカデミー賞ノミネートを果たしたアマンダ・セイフライド。伝説の女性の優しさ、思いやりから、その強さ、狂気までキャリアベストの熱演で演じきり、共演のルイス・プルマン、トーマシン・マッケンジー、クリストファー・アボットといった才能あふれる俳優陣とともに、圧巻のダンスと歌唱で唯一無二の映像体験を体現する。ヴェネチア国際映画祭以降、各国のレビューでも満点を連発、世界で共感と感動の声が高らかに鳴り響いている。

 今回解禁となるポスターは、祈りを捧げるアン・リー(セイフライド)を中心に、歌と身体の動きにより神を礼拝するシェーカー信徒たちの姿を、合わせ鏡のような構図で捉えている。
アマンダの表情は恍惚と神への献身にあふれ、全身で信仰を表現している。

 監督・脚本・プロデューサーのファストヴォールドは、そうしたシェーカーの信仰のあり方を「極めて肉体的で、解き放たれた献身のかたち」と語っているが、それを象徴するポスターとなっている。

 前述の通り、各国で高い評価を得ている本作だが、THE STANDARDは星5つの満点評価とともに「信じられないほど感動的な、類まれな一人の女性への賛歌」と絶賛している。

 同時に解禁となる予告編は、荘厳な歌と重厚感のあるショットから始まる。イギリス・マンチェスターからアメリカへ――敬虔な神への祈り、ユートピアへの願いの一方で、彼女にはさまざまな試練が立ちはだかる。人間の平等と信仰に生き、苦悩と歓喜の狭間で幾多の受難を乗り越えた実在の女性。その壮大で圧倒的な物語を、ぜひ体感してほしい。

 ファストヴォールド監督は「私にとって、芸術とは常に『不可能なものを生み出そうとする営み』です。それが、私がアン・リーに惹かれる理由です。この映画は、彼女が夢見た理想郷――そして今は沈黙に包まれてしまったその夢――への賛辞として捧げるものです」とコメントを寄せている。

 映画『アン・リー/はじまりの物語』は、6月5日より全国公開。

※モナ・ファストヴォールド監督のコメント全文は以下の通り。


<コメント全文>

■モナ・ファストヴォールド(監督・脚本・プロデューサー)

 本作は、18世紀に実在した数少ない女性宗教指導者のひとり、アン・リーという比類なき〈真実の伝説〉の生涯を、新たに語り直す作品です。彼女と、後に「シェーカー」と呼ばれる信徒たちは、恍惚とした歌と身体の動きによって神を礼拝しました。震え、昂揚し、全身で信仰を表現する――それは極めて肉体的で、解き放たれた献身のかたちでした。

 私は世俗的な家庭で育ちましたが、それでも、アン・リーの予言は――たとえ現実離れしているとしても――深く私の心を揺さぶりました。それは彼女の信仰を共有しているからではなく、正義や超越、そして共同体における恩寵を切望する、その切実な願いを、彼女の中に見出したからです。

 自らの手でユートピアを築こうとした彼女の急進的な試みは、あらゆる芸術表現の核心にある創造衝動――世界を新たに形づくりたいという切迫した欲求――を物語ります。

 とりわけ、明確なヴィジョンを持ち、人々を共通の理想へと導く彼女の力は、交響曲の作曲や、建築、そして映画製作にも通じる、創作に不可欠な共同性を想起させます。分野は違えど、すべての創作は同じ願いによって突き動かされています。恵みの瞬間を探し求めることによって。

 私にとって、芸術とは常に「不可能なものを生み出そうとする営み」です。それが、私がアン・リーに惹かれる理由です。この映画は、彼女が夢見た理想郷――そして今は沈黙に包まれてしまったその夢――への賛辞として捧げるものです。

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