香里奈、2度目の月9出演!責任増えた女優としての現在のスタンスを語る
CM「ファッション通販」のイメージが印象に残る。
トーク番組で見る彼女は、低く太い声+低いテンションの喋りに加え、作り笑いをあまり見せず、媚を売らない。新番組の宣伝のために女優・俳優が大勢登場するような特番では、「この手の番組に出て良かったのか?」という思いがあった。
たとえば、同じモデル出身の女優でも、りょうなどは、クールなルックスと素顔とのギャップが、非常に良い感じで出た人だと思う。かつて「堂本剛の正直しんどい」に出演したりょうは、「りょうさんがやってそうという妄想を実現する企画」において、「オシャレなカフェ」→「実は全然行ってない」、「オシャレなフレンチレストラン」→「実際には人生で2回しかフレンチ食べたことがない」、「おしゃれなバーでビリヤードやダーツ」→「全然やったことがない」というイメージを裏切りまくる実態を見せ、挙句の果てに大好きなお酒を景気よく飲み干し、酔っ払い、ダーツの罰ゲームで赤い顔をしてへべれけになりながらアホの坂田を踊っていた。それ以来、どんなにカッコ良くても、キュートなアホの坂田に見えて仕方ない。
でも、香里奈の場合は、その逆だ。 かつて「カバチタレ!」(01)や「ロング・ラブレター~漂流教室~」(02)などで見せた顔は、「可愛いモデル女優」さんだった。
近年は「フリーター、家を買う。」(10)での責任感が強くて真面目で自分の感情に不器用な役や、「私が恋愛できない理由」(11)で演じたファッションなどに無頓着で男性扱いされることの多い役など、「無愛想で真面目で不器用」な役柄のイメージがトーク番組などで見せる本人のイメージと不思議と近い。むしろ、何を演じても「香里奈」のイメージである。ある意味ブレないし、スターの証なのかもしれない。
余談だが、ご本人は、意外にもゲーマーだということも知られている。好きなゲームは「モンスターハンター」らしい。なんちゃっての「自称・サバサバ」じゃなく、ちょっと怖そうで、愛想はないけど、裏表もなさそうに見える香里奈。案外面白い人なのかもしれない。(文:田幸和歌子)