NHKが2013年に放送予定の大型時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」が、収録中の緑山スタジオで記者会見を行い、出演者の大沢たかお北村一輝内田有紀石黒賢大杉漣、伊藤歩、高梨臨江波杏子神山繁が出席した。

<フォト>大沢たかお、北村一輝、内田有紀らがコスプレ?時代劇衣装で登場した「火怨・北の英雄 アテルイ伝」会見の様子

 「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は、1999年に発表された高橋克彦による吉川英治賞受賞作品が原作。
平安時代初期、東北地域の支配を目指す坂上田村麿率いる朝廷軍と、命がけで自分たちの郷土を守ろうとする東北の民衆・蝦夷たちとの戦いを描いた歴史巨編だ。クランクインから約1ヵ月、出演者たちは撮影の合間に衣装のまま登場した。

 蝦夷の戦士・阿弖流為(アテルイ)を演じる大沢にとって、連続ドラマ出演は海外でも大きな反響を呼んだ話題作「JIN-仁-」以来だが、「今までに見たことのないオリジナリティあふれる作品になっています。時代劇よりもっと昔の古代劇を自分がやることになるとは思いませんでしたし、まさか竪穴式重厚の中で芝居をするとは思いませんでした(笑)。この格好で歩いているとコスプレと勘違いする人もいますが、それほど誰もが見たことのない世界で撮影をしています。オリジナリティが溢れるだけではなく、東北の大自然の力と役者さんたちの強烈な力で素晴らしい作品になっています!」と、熱くPR。

 アテルイの妻になる佳那(カナ)を演じた内田は、「東北の自然の中に溶け込んでいる見たことのないような衣装の姿を映像で見ているだけで、すごく刺激を受けます」と、自らが出演しながら感動した表情。

 アテルイと共に戦場へ向かう女戦士・古天奈(コテナ)役の伊藤は、「私自身の家族が東北出身なので、改めていろいろな本を読み、自分のルーツを知るきっかけにもなりました。自分の祖先はこんな生活をしていたんだなと日々感じながら、大自然やスタジオの中で素晴らしいキャストやスタッフの皆さんと一緒に愛情を持って演技ができることを、本当に幸せに思っています」と、嬉しそうに語った。

 ドラマ「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は、2013年1月からBS時代劇<BSプレミアム>にて全4回、3月から大型時代劇<総合テレビ>にて全2回で放送予定。
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