<フォトギャラリー>「ゲーム・オブ・スローンズ」のオファーを受けた際の感想なども語ってくれた、声優・森川智之
「西洋の時代モノのような世界観はもともと好きなんです。戦闘シーンが出てきたりね。だからオファーが来たときはとても嬉しかったです。自分でトレーラーなどを調べて観て、これがテレビシリーズなのか!? と、クオリティの高さや物語の壮大さに驚きました」と振り返る。
だが、オファーには別の驚きも。「僕がやるならこの役かなぁとか、色々と予想してたんです。
ティリオンを演じたピーター・ディンクレイジは、本作でエミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演男優賞を獲得。彼自身の演技の素晴らしさはもちろん、キャラクター自体がとても魅力的なのだ。「貴族の中でも裕福な家で生まれて、でも家族とは距離がある人物。いわゆる戦国の時代の中で、彼は自分の身を守るにはどうすればいいのかを、一番考えている。
日本語に“吹き替える”ことの意義については「それなりの日本人の感覚を入れないとと思っています。そうでなければ、ただ情報を日本語として乗っけるだけになってしまう。ピーターの細かい演技のニュアンスやセリフの構築を、きちんと理解してなぞる部分と、日本人的な感覚を吹き込むことの両方を大切にしています」と明かしてくれた。
またティリオン以外で気になるキャラクターを尋ねるとこんな答えが。「ターガリエン家の王女デナーリスですね。
1問1問、とても熱心に語る森川。
実力派で人気者の森川は、これまでにもさまざまなキャラクターに息吹を与えてきた。現在公開中の映画「ホビット 思いがけない冒険」でも主人公のビルボ・バギンズ役を担当している。そんな彼が常に心に置いていることがある。「もっとうまくなりたいという気持ちです。プロの世界は時間だったり、全てが限られている中で合格レベルを提供しなければならない。それは当然のこと。ただ、その最低限をクリアして満足するのではなく、今日よりも明日、紙1枚分でもいいから上手になりたいという気持ちを変わらずに持ち続けています。『ゲーム~』では僕も一緒になって盛り上がりたいですね。より多くの方に楽しんでもらいたいと考えていますので、反響も楽しみに待っています」。(取材・文・写真:望月ふみ)
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、スター・チャンネル(BS10ch)にて<二か国語版>毎週(日)22時~/<字幕版>毎週(月)21時~日本初独占放送放中。