女優の宮沢りえが5日、NHKで行われた14年ぶりの連続ドラマ主演作「神様のボート」完成披露試写会に共演の藤木直人と出席した。

<フォト>宮沢りえ、14年ぶりの連続ドラマ主演作「神様のボート」完成披露試写会の様子

 W不倫の愛欲に溺れるヒロインを体当たりで演じた宮沢は「ラブシーンっていくら役者でも恥ずかしいし、羞恥心もあってドキドキするけれど、素敵に撮っていただけた。
素直にラブシーンが好きです」と藤木との濃厚シーンに手応え。一方、大人の恋愛ものに挑戦したかったという藤木は「久々だったので恋愛の仕方がわからなくて戸惑ったけれど、最初のキスシーンから宮沢さんがガツンと来られて。こういうテンションでやればいいのかと安心感があった」と大胆かつ積極的な宮沢のリードを明かしていた。

 直木賞作家・江國香織による同名小説をドラマ化。忽然と消えた不倫相手をひたすら待ち続ける葉子(宮沢)とその傍らで成長していく娘の葛藤と成長を「洗礼」「巡礼」「聖地」の全3話で描く。脚本・演出は映画「東京タワー」「大停電の夜に」などを手がけた源孝志監督が担当。葉子に出会ったことから人生につまずき、姿を消す不倫相手の沢木哲哉を藤木が演じる。

 14年ぶりに現代劇の連続ドラマに主演する宮沢は「最近は舞台ばかりで、現代劇のラブストーリーという内容に不安はあったけれど、監督の作品に対する熱量を知って、戸惑いや不安は溶けていった」と源監督に全幅の信頼を寄せる。W不倫に身を焼き尽くす役どころだが「人生をかけてまでエネルギーを注ぐ対象が見つかった葉子は幸せ」と持論を語り「セリフもたくさんある芝居ではないので、表情や心の演技をするために繊細な注意をしながら頑張ることができた。この役柄に出会えたのは運命だと思う」と思い入れの強さをうかがわせた。藤木も「恋愛はタイミングが重要」といい「家庭を持った2人が大恋愛をする相手を見つけて、その愛に走った。愛という意味では、純愛」と多様な愛の形を代弁していた。


 NHKBSプレミアム「神様のボート」は3月10日(日)から放送
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