舘ひろしと浅野温子が、3日、都内で、TBS系列新ドラマ『なるようになるさ。』(毎週金曜日・22時放送)の制作発表会見に出席した。
共演の志田未来安田章大関ジャニ∞)、紺野まひる泉ピン子、そして脚本の橋田壽賀子も登壇した。

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 橋田が16年ぶりに新しく手がけた本作は、現代の家族のあり方を問うホームドラマ。定年を間近に控えた会社役員・長島大悟(舘ひろし)は、妻の綾(浅野温子)の長年の夢であった「自宅レストラン」をオープンさせるが、店員として集ったのは皆ワケありの若者ばかり。彼らを巡って様々な問題や軋轢が起こるなか、まるで本当の家族のような絆が生まれていく。疑似家族が繰り広げる人間模様と、夢の実現のために頑張る主婦の奮闘ぶり、そしてそれを温かく見守る夫の姿が稀代の脚本家・橋田壽賀子により小気味よくコメディタッチに、そして時に切なく描かれる。

 先陣を切って挨拶した橋田は「『鬼(渡る世間は鬼ばかり)』ばっかり書いておりましたが、やっと違うドラマを書かせてもらえることになりました。もう『鬼』には飽きました(笑)」と話し、会場の笑いを誘うと「私は舘さんと浅野さんのファンでしたので、あの二人が夫婦だったら面白いなと思ってました。あの二人が出てくれるなら書きますと言ってたら実現しました」と冒頭挨拶にも関わらず2分半にわたって話し続ける“舌好調”ぶり。

 これに対し、主演の舘は「今、橋田先生の長い挨拶がありましたが、当然台詞も長いわけで(笑)これまでの撮影でオンコ(浅野)はNGが2回くらいで、私はだいたい52、3回です(笑)」と俯き気味に話し、「この前も、志田未来くんに、『どうやって台詞を覚えるんですか?』って聞かれたときは僕の目を見ないで、浅野さんの目を見てました。それは『あなたに聞いても仕方ない』ということでしょうね」と橋田脚本特有の長台詞に悪戦苦闘していることを明かした。

 舘にさらなる追い打ちをかけるように、橋田ドラマの常連である泉は「橋田先生は舘さんに甘いですね。
自由にやらせ過ぎですよ!舘さん、現場にバスローブにノーパンで来るのはやめて!」と舘にダメ出し。「私は今まで脚本は一字一句間違えちゃいけないと思ってやってきましたが、舘さんは『私』と書いてあるのを『僕』に変えていて私の役者としての23年間は何だったんだろう。舘さんは間違えようが何しようが関係ないんだから」とぼやいたが、浅野については「完璧に台詞を頭に入れてきてすごい。見事です。よく頑張ってるなと思いますね」と舘とは対照的に絶賛していた。

 浅野は、舘ひろしとの共演が映画『まだまだあぶない刑事』以来8年ぶりとなるが、「『あぶない刑事』やってたころから、舘さんのことあんまり見てなかったからわかんない(笑)」と笑い飛ばしたが、舘は「『あぶない刑事』の4人は僕にとって非常に特別で、一緒に仕事をするときは不思議なエネルギーを感じるんです。どんなことがあっても根底には信頼がある。僕は台詞が拙いので、オンコにはすごくフォローしてもらってます。たまにうるさいなって思うこともあるけど(笑)」と話し、会見中は何度も顔を見合わせて爆笑するなど仲の良さを垣間見せた。

 東大卒の引きこもり青年・大竹昇を演じる関ジャニ∞の安田は「僕とは正反対の役柄なのですが、東大卒でありながら1年間の引きこもっていたということで、頭が良いという雰囲気は残しつつも自分なりにプランニングしてみました」と自身の役作りについて熱弁をふるったが、泉に横から「なに言ってんだ!雰囲気はメガネで出てる(笑)」と茶々を入れられる一幕も。すると、橋田は「あの子、メガネかけない方がいいのに」と安田の役作りを全否定。「自分らしさを見つけた時にメガネはとっちゃたら?メガネとったほうがかわいいよ!演出家と相談しなさい」と発言し、このあとも橋田は暴走し、今後の展開のネタバレ発言を連発。
出演者をはじめ、関係者たちを慌てさせながらも終始笑いの絶えない会見となった。

 TBS金曜ドラマ『なるようになるさ。』は初回2時間スペシャルで7月12日21時からスタート。第2回以降は、22時から放送。
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