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原作はウィリアム・シェイクスピア。なかでも世界で最も知られている純愛悲劇といっていい。それを作詞家、作曲家、演出家であるジェラール・プレスギュルヴィックがミュージカル化し、2001年にフランスで初演された作品がベースだ。日本では2010年に、星組選抜メンバーによって梅田劇術劇場、博多座で日本初演を迎えた。その後、雪組、月組での公演も好評を博し、宝塚以外でも上演。この9月からは東急シアターオーブにて城田優主演の再演が決定している。
2010年に続き、これで2度目の『ロミオとジュリエット』挑戦となる星組トップコンビだが、「誰かのロミオと自分のロミオを比べたことはない」と柚希。「今でも自分のロミオとの戦いですね」と口を開き、再演について次のように述べた。
「初演をなぞるのではなく、今思うロミオを作り直すつもりで取り組み始めました。でも、結局は同じ道の、その先を行った感じです。今はひたすらその道を突き進んでいます」とのこと。
夢咲も「初演の自分に負けないように、さらに成長できるように頑張ります」と意気込みを語り、「初演のときは、みんなが新しいことに取り組むパワーや、自分の中でも勢いやエネルギーで乗り切れた部分がありました。
曲について「シェイクスピアの役どころの根本を確実に捉えた上で作られているので、とても助けられることが多い」と触れた柚希だが、宝塚大劇場の公演では作・作曲のジェラールが観に来たそう。
「『よかった、よかった』と言ってくださるのですが、逆に不安になってしまいました」と苦笑い。「もうちょっと何かアドバイスをいただきたくて、歌の音程は大丈夫でしたか?とお尋ねしたのですが、『役に成り切って歌えば何でもOKだ』と言われてしまいました(笑)。でも、確かにその通りなんですよね。もう一度きっちり新たにやりなおして挑みましたけど、結局、音程といったことに囚われているうちは、役としては歌えていない。だから、練習はきっちりやりつつ、本番はあくまでもロミオと一体になって歌うように心がけてます」と明かし、夢咲も「ジュリエットの気持ちを大切に歌い、過ごしていきたいと思っています」と大きく賛同。
そして柚希が「3年前からさらにパワーアップした星組の『ロミオとジュリエット』をご覧いただけるように頑張ります」とメッセージを送った。
出演はほかに、ティボルト役(ベンヴォーリオと役替わり)の紅ゆずる(くれないゆずる)、死役(ティボルトと役替わり)の真風涼帆(まかぜすずほ)ほか。
宝塚歌劇団星組公演『ロミオとジュリエット』は東京宝塚劇場にて7月26日から8月25日まで公演。