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昨年、『桐島、部活やめるってよ』で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞など映画各賞を総なめにした吉田監督が、初めての舞台の脚本・演出に選んだのは、2007年に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』でタッグを組んだ本谷有希子の小説『ゆるい毒』。
朝ドラ『純と愛』で注目を集めた夏菜にとって、舞台は2回目。「今回演じた熊田の役は一筋縄ではいかない点が多すぎました。私はイノシシのようなタイプの人間なので理解し難くて、わかっているつもりなのにわからない点が幾つもありました」と、役作りの苦労を告白。一方の池松は、「役作りでは、髪を少しグレーにしたぐらいでしょうか?」と、多くを語らない。
お互いの印象を聞かれると、「池松さんは何でも出来て。私は暗いと見えないタイプの人間なので、暗転でも全部リードしてくださいました。演技でもリードしてもらうばかりで、私の方が年上なのにもっと頑張らなきゃなと(笑)」と反省しきり。池松は、「夏菜さんは常に笑っていますし、どこに向かうのだろうというバイタリティが、熊田として良い感じかなと思います。イマイチよくわからない感じが面白いですね」と答え、絶妙のコンビネーションぶりを見せた。
タイトルに掛けて、最近吐いた「毒」について聞かれた夏菜。
最後にPRを求められた2人。夏菜は「新たな環境に置かれた自分にワクワクしながら不安もありつつやっています。観に来た皆さんの心に毒を盛っていきたいので、ぜひ楽しみにして下さい! 」とコメント。池松は「吉田大八組として初の舞台ですが、最後になるかもしれないので、ぜひこの機会に見に来て下さい」と、対照的な中にも舞台への熱意を感じる言葉を寄せた。
初日を迎えた吉田監督は、「新しいことが多くて、毎日、こんな楽しくていいのかなという感じでしたが、今日からは分からないですね。映像は良いテイクが1回撮れればそれで終わりますが、舞台はそうはいきません。俳優さんたちが変わっていくのをずっと見ているという経験がなかったので、そこが新鮮です。映像と違ってナマモノなので、鮮度のあるうちに楽しんで下さい!」と語った。
舞台『ぬるい毒』は、紀伊國屋ホール(東京・新宿)にて9月13日から26日まで公演。