『ワイルド・スピード』シリーズに出演する俳優ポール・ウォーカーが、ジェームズ・ワン監督のもと撮影が開始されている第7弾やシリーズの今後について、興味深く語っている。

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 12月に全米公開が予定されている最新スリラー『Hours(原題)』のプロモーションで、Colliderとのインタビューに応じたポール。
撮影が始まっている『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『Fast & Furious 7(原題)』についても大いに語り、慣れ親しんできたジャスティン・リン監督に代わり、ジェームズ・ワン監督がメガホンを取ることになったと知った時には深く動揺し、出演を考え直したという。

 エンターテインメントの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」で、『ロードキラー』(01)で一緒に仕事をしたJ・J・エイブラムスに偶然再会し、彼に相談したというポール。「“スタジオ側から『ワイルド・スピード』の続編をまたやると出演依頼があったけど、ジャスティンが不参加なんだ。俺は出演することに確信が持てない”とJ・Jに相談したら、“だったら出演するな”と言われた。監督をやっている人間からそう言われて、なんか凄くいいなと思ったんだ。本当に出演したいか分からなかったからね」と話している。
だが、莫大なギャラを蹴ってまでリン監督が断ったことを考え、長い間本シリーズに携わった監督が別のプロジェクトを始めたいと思うことにも納得できたという。

 ワン監督に関しては、『Hours(原題)』のプロデューサー=ピーター・サフランが『死霊館』(13)で一緒に仕事をした仲。ポールに「きっと彼を気に入るよ。素晴らしいヤツだからな」と太鼓判を押してくれたとか。そして自身も顔合わせ前に電話でワン監督と話し、電話を通してでも監督の人柄の良さを実感したという。ワン監督は撮影現場でも士気が高く、とにかくクールな人間。
撮影のペースが早く、十分に準備する時間がない中、監督は焦りを見せることがなく、「忍者や刺客」みたいだという。人としてワン監督を尊敬すると共に、監督には確固たるビジョンと流れのあるショットを作る才があり、優れた監督と絶賛している。

 ポールはインタビューの中でさらにシリーズの今後についてもコメント。スタジオ側は第8弾~第10弾までの製作を望んでいるようだと話している。「(それまでに)俺は50歳になっちゃうね。もし第7弾がコケても、少なくとも第8弾はある。
請け負うよ。ヴィン(・ディーゼル)も俺も第3弾に出演するつもりがなかったことを考えると、クレイジーな話だよね」。