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自称絵画コーディネーターの基子(広末)は独特の恋愛観を持ち、近づく男性たちを次々と毒牙にかけていく“現代の毒婦”。しかし心の奥底では10年前に出会った高校生(永山絢斗)とのひと夏の恋を一途に思い続けていた。2人は容疑者と弁護士として思いもよらぬ再会を果たす。「元々自分は楽観的で成績表に毎回『明朗活発』と書かれるようなタイプ。重い内容の作品は演じていて悲しくなってしまうので、あまり得意ではない。今まで今回のような役がなかったのは、単純に自分が好んでいなかったからかもしれません。役を選ぶのも演じ甲斐があるとかではなく、自分が『見たい』と思えたものを選んできました」とこれまで悪女役を避けてきた理由を説明する。
ところが、そんな心境にありながらも基子には心惹かれるものがあった。「自分の生き方に対する価値観をしっかり持っている女性で、それを信じているからこそ過ちをおかしてしまった。
「好きなことを仕事にしていると、仕事が生活の全てになりがち。仕事が上手くいかないと自分の存在価値などないものだと感じて、人生の全部が真っ暗闇だと思ってしまうこともありました。
1994年に訪れたデビューの足掛かりから今年で20年。現在34歳。「30代になってから役柄の幅が広がったと思えるし、今回のような悪女役のように新たなチャンスをいただいて、自分自身、日々の成長を実感している」と女優業がますます楽しくなる一方のようで「絶対に飽きることがないですし、終わりがない、満足することがない仕事。今の時点でそうなら、これから迎える40代50代は未知の世界なので、余計に楽しみですね」と持ち前の笑顔を弾けさせた。
NHK総合連続ドラマ10『聖女』は、8月19日(火)22時より放送開始(連続7回)。