俳優の佐藤浩市と女優の吉瀬美智子が、三谷幸喜手掛ける『オリエント急行殺人事件』に出演することが分かった。今回の出演について、佐藤は「自身のキャリアの中で一番嫌われ者なワル役」を演じ、また吉瀬はこれまでの印象をガラリと替え、“ショートカット封印”で物語のキーとなる悲劇の人物を演じる。


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 本作は、三谷がアガサ・クリスティーの名著のドラマ版脚本を手掛け、フジテレビ開局55周年の目玉企画として2夜連続放送されるスペシャルドラマ。舞台は昭和初期の日本、豪華寝台列車「特急東洋」にアレンジされ、第一夜は原作を忠実に映像化し、第二夜は犯人視点から事件の裏側を描く。

 日本版名探偵ポアロ・勝呂武尊(すぐろたける)を演じる野村萬斎を筆頭に、豪華キャスト陣が名を連ねる本作。佐藤が演じるのは、人の心を持たない非道な人物で金銭目当てに卑劣な犯罪を重ねのし上がった成金の実業家・藤堂修。吉瀬は、第二夜の重要人物となる剛力大佐夫人・剛力曽根子を演じる。

 佐藤は自身の役柄について「今まで悪役はいろいろ演じてきましたが、ここまで人に嫌われる役は珍しいと思います」と説明。
そして「話の枝葉の表現がうまい三谷幸喜さん的な構造の作品ですので、ぜひ楽しんでください」とアピール。

 吉瀬は今回、役に合わせてトレードマークのショートカットを封印。「今までに経験したことがない髪形や私の普段のイメージとは違う新鮮な印象の衣装にも挑戦していますので、ぜひ楽しんでごらん下さい」と意気込みを語った。

 また、今回の追加キャストとして吉瀬演じる剛力曽根子の夫・剛力大佐に石丸幹二、剛力家のメイド・三木小百合に黒木華の出演も決定した。共に、三谷作品への出演は初となる。

 『オリエント急行殺人事件』は、フジテレビ系にて2015年1月11日・12日の21時より二夜連続放送。