三谷幸喜が“脚本と監督”を務める最新作『スオミの話をしよう』が2024年9月13日(金) に全国公開されることが、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた「2024年東宝配給作品ラインナップ発表会で明らかになった。三谷監督の映画が公開されるのは、興収36.4億円を記録した『記憶にございません!』以来、およそ5年ぶりとなる。
突然行方をくらませた、大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に集結したのは、彼女を愛した5人の男たち。彼らが語るスオミのイメージはそれぞれ、見た目も、性格も、まったく異なるものだった。一体、スオミの正体とは? ひとつの屋敷を舞台に、三谷作品の真骨頂ともいえるサスペンスコメディが繰り広げられる。
今年の8月~9月に撮影され、現在は編集段階。会見には三谷監督が出席し、「映画はもう9本目で、毎回、試行錯誤を繰り返しています。
「2024年東宝配給作品 ラインナップ発表会」より 撮影:内田涼
主人公“スオミ”を演じるのは、長澤まさみ。過去には、三谷脚本によるドラマ『わが家の歴史』への出演や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では語りを務めるなど、三谷からの信頼は厚く、「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」という熱望から、本作への起用が実現した。なお、長澤が三谷映画に出演するのは、本作が初めてとなる。
会見では「日本映画界で最も力があって、輝いている俳優さん。
左より)三谷幸喜、長澤まさみ
長澤は5人の男の視点を通したスオミを演じており「それぞれ印象が違い、それでもひとりの人間であるという複雑な役。思っていた以上に演じてくださった」。
以下、長澤からコメントが届いた。
【長澤まさみ(スオミ役)】
三谷監督とは舞台『紫式部ダイアリー』でご一緒させていただいて、三谷さんが脚本を手がけたドラマにも出演させていただきましたが、映画に出演させていただくのは初めてで、お声がけをいただき、とても光栄でした。
「スオミ」という役は多面的に見える女性ということで、台本を読んだときは、とても難しいなと感じましたが、三谷監督の演出のもと、何とかやり切ることができました。
『スオミの話をしよう』は、観終わった後に笑顔で映画館を出られるような、ステキな作品になっていると思いますので、多くのお客様に楽しんでいただけたらうれしいです。どうぞ、お楽しみに。
取材・文=内田涼
<作品情報>
『スオミの話をしよう』
2024年9月13日(金) より全国公開
(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会